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ミンガラーバー

先月書いた、ミャンマー農村の教育事情についての記事について、良かったと反応をいただきました。

http://ngomyanmar.blog107.fc2.com/blog-entry-879.html

http://ngomyanmar.blog107.fc2.com/blog-entry-880.html

ということで、調子に乗って、もうちょっと書いてみたいと思います。



今日のテーマは、「いろいろな高校寮の運営方法」について。


まず、ここで扱う「高校寮」の定義についてですが、

ミャンマーでは、主に町の子や、裕福な家庭の子たちが、10年生試験の合格を目指すために、寄宿制の予備校に入ることが多々あります。

これは「ボーダー」と呼ばれており、寮ではありますが、お金がかかるので裕福な家庭しか行けません。



今回私がふれたい「高校寮」は、「自分の村から行ける範囲に高校がない子たちが、高校に通うための寮」についてです。

村には、このような子供たちを受け入れるための高校寮が、けっこうあります。

高校寮と一言で言っても、その運営方法はさまざまです。



1)建物のみ

遠方の子供たちが宿泊するための、寮の建物がある。

子供たちは無料か、とても安い価格で、寮に住むことができる。

ただし、食事はつかないので、自炊する必要がある。


TPA関係では、ナウンカの森太郎寮、セレーの森太郎寮などがこれに該当します。

建物があっても、食費がけっこうかかるので、「お金がなくて行かせられない」という家庭もまだまだあるそうです。

高校がある村としては、建物を準備するだけで良く、維持管理の負担が少ないです。


20180705203917232.jpg

寮ではプライベートスペースは全くゼロ!




2)建物+食事つき

寝泊りする建物に加えて、生徒たちのために食事を出す寮もあります。

生徒たちは、年間200,000ksくらいの入寮費(村によって異なる)を支払い、管理者がそのお金を使って食事を出しています。

ただ、その入寮費だけでは足りませんし、中には貧しくてそれすら払えない家庭の子もいます。

(払えない場合は、できるだけの金額を払う)

できるだけの金額で良いので、貧しい家庭にとっては、大変ありがたい寮です。


足りないお金をどこから賄うかですが、いろいろな方法があるようです。




①高校がある村が支える

http://ngomyanmar.blog107.fc2.com/blog-entry-879.html

こちらの記事で触れた高校のように、高校がある村の人たちが支えます。

畑でとれた野菜を寄付したり、朝食は各家庭が順番で用意をしたり。


寮に住むのは他村の子供たちです。

他村の子供たちのためにそこまでやるのは、「自分の村に高校がほしい」というモチベーションがあるからです。

詳しくは、リンク先の記事を見てみてください。




②高校区域内の全ての村で支える

高校がある村1村だけではなく、区域内の全ての村が支えます。

TPA関係では、ハムシー高校寮が該当します。(建物は、TPAが外務省NGO連携無償資金を利用して建てました)


ハムシー高校の区域内にある40以上の村の全世帯から、「1軒あたり、年間500ks」の寮運営費を徴収しています。

子どもがいない家庭などは、高校寮の恩恵は受けられませんが「パオ族の子供は、パオ族皆で責任を持って育てたい」という気持ちがあるらしく、皆賛成しているそうです。(まあ、500ksだったらそんなに負担になりませんし)


これは、村の偉い人たちがしっかり話し合いをして決めないと難しいですね。

ハムシーの場合は、寮の運営者にとても人徳があり、尊敬されている人だったという点も大きかったと思います。


あと、ちょっと昔に始まったから上手く行ったというのもあるかも。

民主化された今、この制度を新しくつくろうと思っても、「強制的にお金を集めるなんてけしからん」と騒ぎ出す輩がかならず出るので難しいです。




③僧院が支える

ミャンマーには熱心な仏教徒が多いですから、僧院に寄進が多く集まります。

また、お坊さんの中には、村や地域の発展のために一生懸命尽くす方もたくさんいます。

いわゆる「開発僧」というやつですね。


高校寮の建物がない場合は、僧院を寮として使用することもあります。

(その場合、男子は小坊主にならなければならない場合と、小坊主にならなくて良い場合と、いろいろあります)


女子を僧院内に住ませる場合もあれば、僧院内には住ませられないので受け入れない場合、僧院外の何らかの建物に住ませる場合など、いろいろあります。


地元の人たちは、子供たちがたくさんいることがわかっているので、機会があれば食事や米を寄付します。

有名なカリスマ僧侶がいる僧院では、町からお金もちが来て、食事を寄付したりします。

中には、建物まで寄付する富豪もいます!!


僧侶のカリスマ性、マネジメント能力が高ければ、うまくいく方法です。




④ボランティアが支える

私の友人がやっているシーサインの寮が該当します。

寮の建物がないので、格安で一軒家を借ります。

寮母がいて、食事の世話をしてくれます。

家賃、寮母の給与、食費が必要ですが、生徒からの入寮費で足りない分は、友人などからの寄付でまかなっています。


しっかりやってくれる寮母と、寄付を集めるファンドレイジング能力が必要です。

ファンドレイザーたちは、友人を通しての口コミでお金を集めているようです。

毎月○○ksを払ってもらう会員になってもらったり、単発での寄付をもらったりしているみたい。

さすが寄付先進国ですね!


寄付にかなり頼るので、運営が不安定になることと、ファンドレイザーの負担が大きいことが大変な点でしょう。



⑤親の差し入れ

寮生の親が、ときどき会いにくることがあります。

そのときに、自分の家でとれた野菜などを大量に持ってきて、寄付することもあるようです。

差し入れだけではやっていけませんが、これも重要のようです。



⑥外国人が支える

インレー湖畔にあるマインタク孤児院が該当します。

外国のNGOや、観光で来た外国人の寄付を受け付けています。(もちろん地元の人の寄付もあります)

運営費だけでなく、パソコンなどの教材、寮の建物、図書館用の本など、いろいろな物も寄付してもらっているようです。

また、外国人が来ることが多いので、英語など他の言語や文化にたくさん触れられるというメリットもありますね。


マインタク孤児院の院長はとてもカリスマのある人格者です。(地元の人)

彼の素晴らしさに心を打たれ、寄付する人が多いのでしょう。

また、外国のNGOが求めるマネジメント(報告、会計管理など)ができないといけないので、事務的に優秀な人も必要です。



あと、今気づいたけど、我らがタンボジもこの形式ですかね。

日本の里親さんに運営の大部分を支えていただいています。

あとは、センター長のマネジメントで、野菜や卵などの販売収入も少しあります。




①~⑥が厳密に分けられるわけではなくて、複数の方法を組み合わせながら、資金の確保を頑張っているみたいです。

運営が上手なところは、口コミで情報が広がり、どんどん生徒数が増えています。

1600人以上になって、受け入れ切れなくなって、別の村に新しく寮を作ったところまでありました。




とにかく鍵になるのは、「志があり、マネジメント能力も高い運営者」の存在です。

カリスマ性もあれば、さらに○。

本当に素晴らしい人やお坊さんたちが、ミャンマーの村にはたくさんいます。


そういう人たちの姿を見て学びながら、素晴らしい活動に参加する機会を得られて、大変恵まれた環境にいるなと感じます。



「私もミャンマー農村の子供たちを支えたい!」という方がいらっしゃいましたら、タンボジセンターの里親さんを募集中です。

良かったら検討してみてください。


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タンボジセンターの運営費は、里親さんのご支援で成り立っています。
一人の子どもに、10人の里親さんがついて支えます。
お手紙のやりとりができたり、フェイスブックなどで子供たちの写真を頻繁に見ることができるのが特徴の里親制度です。

支援金額は、1か月1000円×24か月(2年間)。
現在、9年生の里親さんを募集しております。


以下のリンク先の、「①寮生への支援(手紙交流あり)、②寮運営への支援(手紙交流なし)」です。
http://terrapeople.or.jp/main/509.html


申込みされる場合は、以下リンクより。
 【奨学金支援】ミャンマー・タンボジ寮生(手紙交流あり)
 【奨学金支援】ミャンマー・タンボジサポーター(手紙交流なし)
のどちらかをお選びください。
http://terrapeople.or.jp/main/67.html


里親さんは、金銭的だけでなく、心の面でも子供たちを応援してくれる存在です。
たとえ会えなくても、「遠い日本で応援してくれている人がいる」と思えるだけで、子供たちの心の支えになっているようです。
ご興味ありましたら、ぜひお問い合わせください~。

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写真が少なくてイメージ湧きづらいか・・・。

こういう系の話も、自分の中では当たり前になっていたけど、書いていないことがまだまだたくさんあります。

少しずつ書いていこうと思います。


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