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2017.06.17
ディディー出産編4「お義母さんVSアンティー、タメイン事件勃発」(グロ、長文注意)
ミンガラーバー
ディディーが産まれてもはや9ヶ月が経ったのですが、実はディディー出産編を3までしか書いていませんでした。
本当は全8回予定で考えていたのに・・・。
出産編1回目、2回目、3回目はこちら。
http://ngomyanmar.blog107.fc2.com/blog-entry-734.html
http://ngomyanmar.blog107.fc2.com/blog-entry-737.html
http://ngomyanmar.blog107.fc2.com/blog-entry-743.html
書くのを忘れていたのではなく、書けなかったんです。
第4回に書こうと思っていたことを、思い出すだけで怒り&とても嫌な気持ちになってしまって、今までなかなか書く気が起こらず・・・。
日本編やバリ編も終了し、ネタが不足してきたこともあり、ディディーが1歳になる前には出産編を書き終えておかないと忘れてしまうということもあり、今回書くことをやっと決意しました。
今回の話題は、「タメイン」です。
ミャンマーの民族衣装の巻きスカートのことで、「ロンジー」と呼ばれることも多いですが、女性用は「タメイン」と呼ばれています。(男用は「パソー」)
私の怒りを理解してもらうためには、ミャンマーでの「タメイン」の文化的位置づけを理解しておいてもらう必要があります。
(で、ここから先はシモの話になりますので、食事中の人とか、シモの話が苦手な人は読まないようにお願いします。けっこうグロいです)
タメインは、ずばり、「ケガレの象徴」です。
仏教的に、「女性の生理は汚い、穢れている」という考えがあります。
血が不浄だと考えられているらしい。
だから、生理がある女性は、男性よりも低く位置づけられていているんですね。
(女性は出家できないとかね。尼さんは戒律を守る人であって、出家者ではありません)
ミャンマーでは、「男性の上半身や頭が女性のタメインに触れると、その男性の徳が下がる」と、マジで信じられています。
(徳は貯めれば貯めるほど涅槃に近づくので、仏教徒は何度も輪廻転生を繰り返しながら、頑張って徳を貯めています)
なので、洗濯をするときも、男性のシャツなど上半身につけるものと、女性のタメインやズボン、パンツなど下半身につけるものは、別々に洗わなければなりません。
中には、女性のタメイン、スカート、ズボン、パンツは一切洗濯機に入れない(手洗いする)という家もあります。洗濯機が穢れたら困るから。
また、洗濯ものを干す時も、女性のタメインなどは目立たないところに干し、男性の頭上より高くならないように気をつけなければなりません。
女性のタメインが干してあるところの下を男性がくぐると、めっちゃ徳が下がるそうです。
うちは5階なので、ベランダに洗濯ものを干します。
もちろん私のスカートやズボンもそこしか干すところがないから干しますが、なるべく他の人から見えない位置に干して、「女性のタメインの下に男がいる」状態が見えないようにしなければなりません。
これは、ビルマ族だけではなく、他の少数民族もだいたい同じ感覚でいるようです。
うちの夫の家族は中国系で、しかも仏教徒ではなくてムスリムですが、同じ感覚のようです。
お義母さんは「男のシャツと女のタメインを一緒に洗うな!」と毎回言ってきます。
仏教徒ではないので「徳が下がる」とは考えないようで、「男性の金稼ぎ運が落ちる」的なことを言っていました。
(私は面倒くさいし、信じていないから、お義母さんがいないときは全部まとめて洗ってますけどね。でも夫の金稼ぎ運落ちてないよ!)
それだけ嫌われている女性のシモの血。
たしかに汚いですし、血液から移る病気もあるから、避けるべきなのは理解できます。
で、出産をすると、大量に血が出るわけです。
赤ちゃんはおなかの中で、血の海の中に浮いている状態から産まれてきますからね。
「羊水と言っているから、水なのかな?」と思っていましたけど、血ですよね。
男性とかあまり知らない人のために書きますけど、出産したすぐはめっちゃ大量に血がでます。
その後だんだん減っていきますが、1か月くらい血が出ます。
その大量の血を、どう処理するか。
日本だと、生理用ナプキンのめちゃ大きいサイズみたいなのが売っています。出産専用のやつ。
その出産専用ナプキンに血を吸わせて、捨てれば良いわけです。
ところが、ミャンマーには、出産専用ナプキンが売ってません。
皆どうしているかというと、使い古したタメインに血を吸収させるんです。
私はチッチの出産のときも、ディディーの出産のときも、日本から出産専用ナプキンを買ってきて準備しておきました。
チッチのときは、あまりに産まれるのが早すぎてパニックになり(陣痛来てから2時間!)、出産専用ナプキンを荷物の中から自分で出すことができず。
なので、最初はタメインを使うことになりました。
で、この大量の血を吸ったタメイン、どうすると思います??
捨てたら良いと思うのですが、物を捨てないミャンマー人は、捨てずにちゃんと洗うんです。
チッチのときの汚れたタメインは、お義母さんが病院から家に持ち帰り、お手伝いさんが洗ってくれました。
そのときのお手伝いさんは、今の子守のアンティーはまだいなくて、インド系ムスリムの人でした。
「タメインを洗ってあげたけど、他の人だったら絶対洗ってくれないと思うよ。私のボスにも、私がタメイン洗ったって言わないで」
と、お義母さんに言ったお手伝いさん。
「お手伝いさんにタメインを洗わせるのは非常識」ということを、暗に言われたということですね。
私は、汚れたタメインは捨てるものだと思っていたので、いつの間にか洗われていて驚きました。
誰だって、他人の血がついたタメインなんて洗いたくないし、むしろ病気とかうつったら危ないから、触ったらダメなレベル。
なので、「次回は日本式に出産専用ナプキンを使って、タメインは使わないぞ」と心に誓ったのでありました。
ところが・・・
ディディーは逆子のため、帝王切開になりました。
帝王切開では導尿をするので、最初の1日はパンツをはくことができず、看護婦さんからも出産専用ナプキンは使うなと言われてしまいました。
(今思えば、看護婦は出産専用ナプキンを見たことないから拒んだんだと思われる)
で、最初の1日はタメインを使用することに・・・。
さて、汚れたタメインをどうするか?
汚れたタメインは捨てたら良いんですよ。
だって、すでにチッチの出産のときに使用してちょっとシミが付いている、いらないタメインです。
とっておいても、3人目の出産のときに使えるかもしれないだけで、普段には絶対使わないし。
私、タメイン嫌いだからほとんど履かないし。
だから私は捨てる気でいました。
でも、お義母さんはタメインを捨てたくないのか(ケチ)、洗うことしか考えていません。
最初は「タメインを洗うために、村からお手伝いさんを呼んでくる」などと言い出していたくらい。
チッチの世話と掃除や洗濯は子守のアンティーがやってくれるし、食事はお義母さんが作るから、追加のお手伝いさんは絶対に必要ない!
むしろ家で寝る場所ないから、絶対にいらない!!
と、何度も主張して、追加のお手伝いさんは呼ばないことになったという経緯もありました。
そのときにいろいろ聞いてわかったのが、病院に洗濯をやってくれる人がいる、という事実です。
いくらかお金を渡せば、血のついたタメインでも洗ってくれる洗濯師がいるそうなのです。
だったらその洗濯師に頼めば良い!という結論に。
「自分のタメインなんだから、自分で洗えよ」と思われたかもしれません。
言い訳をすると、私が洗うことはできません。
なぜなら、中国系の人には、「出産後1カ月は水に触ってはいけない」という迷信があります。(産後に体を冷やすと、一生体を壊すという考え)
私が自分で洗うのは、絶対にお義母さんからの許可が出ません。
しかも、帝王切開後のおなかの痛みで、寝がえりすら痛い状態なので、手洗いなんて絶対無理。
捨てるか、洗濯師に依頼するか。
それで解決のはずだったんです。
・・・なのに、なのに!!
なぜかお義母さんは、汚れたタメインを家に持ち帰り、
子守のアンティーに洗わせたんです!!!
その日、アンティーは暗い雰囲気で病院に来ました。
お義母さんが席を外したときに「タメイン洗わされたんだけど。私の徳、下がっちゃったよ」と言いました。
なるべく触りたくなかったので、バケツに水とタメインを入れて足で踏み、洗濯機に放り込んだ、とのこと。
アンティーの徳が下がって、涅槃行きが遠ざかってしまった!
(と、アンティーは信じている)
申し訳なさすぎる・・・!
「捨ててって言ったのに!!本当にごめんね、アンティー」と謝りました。
普段は「大丈夫!」というアンティーも、このときばかりは何も答えてくれず。
本当に嫌だった様子。
「私が娘を産んだときは、退院後に自分でタメイン洗ったよ。自分で洗うものだよ」
と言われてしまいました。
(ビルマ系は、産後に水触ったらダメの縛りがない)
子守のアンティーは本当にチッチを可愛がってくれているし、長く続けてくれていて、アンティーは我が家に欠かせない存在です。
アンティーがいなかったら、私の仕事復帰もできません。
なので、アンティーが辞めないように、今まで頑張って関係を築いてきたのに・・・。
タメイン事件のせいで、アンティーが辞めちゃったらどうしよう・・・。
お義母さんも、アンティーが怒っているのはわかったようで、長々と言い訳をしていました。
「洗濯師がいるのは聞いていたけど、ぜんぜん洗濯物を取りに来てくれなかったから」うんぬん・・・。
(本当は洗濯師が洗濯物を取りに来てくれるのではなく、依頼側が持っていかないといけない。私は何度かそう伝えたのに、お義母さんは聞き流した)
アンティーが「徳が下がった」と言うと「そうなの!?ビルマ族にはそういう信仰があるのを知らなかった」と、のたまうお義母さん。
いや、自分だって「男ものと洗濯物分けろ!」っていつも言ってるじゃん!知ってたくせに。
チッチのときのお手伝いさんから「他人に洗わせるのは非常識だ」と暗に指摘されていたにも関わらず!
アンティーが帰ったあとは、「そんなに洗いたくなかったら、放置しておけば良かったのに」と言い出すお義母さん。
いや、言いつけられたら、アンティーもやらないわけにはいかないと思ったんでしょ!
「アンティーが適当に洗ったから、シミが取れていない」とか言ってくるし。
だから、捨てろや!!!
アンティーとお義母さんの間に挟まれて、身動きがとれない私。
(帝王切開後の痛みで、文字通り身動きがとれなかったし!)
私のタメインの件でもめられて、恥ずかしいし。
アンティーには、本当に申し訳ないし。
アンティーが辞めたらどうしようという不安でいっぱいだし。
汚れたタメインすら捨てたがらず、洗濯師へ払う少しのお金すらケチるお義母さんへの苛立ちもあるし。
めちゃくちゃ非常識なことをしていて、恥ずかしいし。
でも、お義母さんには産後の世話をしてもらっているという立場上、責めるわけにもいかないし。
自分が動ければ良いけど、ベッドから起き上がるのすら無理な状態だし。
もう、イライラして、不安で、どうしようもなくて、本当に嫌な気持ちになりました。
産後ウツになりそう!と思ったくらい。
いまだに、思い出すとすごい嫌な気持ちになる。
このタメイン事件と、帝王切開のときの麻酔の気持ち悪さを思い出すと、「もう一人産むのはちょっとな・・・」という気持ちになります。
マジでトラウマ。
でも、このときのタメインは、タンスの奥に保管してあります。
もし3人目になったら使わないといけないから。
そうなったら、次回は、絶対に、絶対に、絶対に、捨てる!!!!!!!
今日はグロい話でごめんなさい!
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本当は全8回予定で考えていたのに・・・。
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書くのを忘れていたのではなく、書けなかったんです。
第4回に書こうと思っていたことを、思い出すだけで怒り&とても嫌な気持ちになってしまって、今までなかなか書く気が起こらず・・・。
日本編やバリ編も終了し、ネタが不足してきたこともあり、ディディーが1歳になる前には出産編を書き終えておかないと忘れてしまうということもあり、今回書くことをやっと決意しました。
今回の話題は、「タメイン」です。
ミャンマーの民族衣装の巻きスカートのことで、「ロンジー」と呼ばれることも多いですが、女性用は「タメイン」と呼ばれています。(男用は「パソー」)
私の怒りを理解してもらうためには、ミャンマーでの「タメイン」の文化的位置づけを理解しておいてもらう必要があります。
(で、ここから先はシモの話になりますので、食事中の人とか、シモの話が苦手な人は読まないようにお願いします。けっこうグロいです)
タメインは、ずばり、「ケガレの象徴」です。
仏教的に、「女性の生理は汚い、穢れている」という考えがあります。
血が不浄だと考えられているらしい。
だから、生理がある女性は、男性よりも低く位置づけられていているんですね。
(女性は出家できないとかね。尼さんは戒律を守る人であって、出家者ではありません)
ミャンマーでは、「男性の上半身や頭が女性のタメインに触れると、その男性の徳が下がる」と、マジで信じられています。
(徳は貯めれば貯めるほど涅槃に近づくので、仏教徒は何度も輪廻転生を繰り返しながら、頑張って徳を貯めています)
なので、洗濯をするときも、男性のシャツなど上半身につけるものと、女性のタメインやズボン、パンツなど下半身につけるものは、別々に洗わなければなりません。
中には、女性のタメイン、スカート、ズボン、パンツは一切洗濯機に入れない(手洗いする)という家もあります。洗濯機が穢れたら困るから。
また、洗濯ものを干す時も、女性のタメインなどは目立たないところに干し、男性の頭上より高くならないように気をつけなければなりません。
女性のタメインが干してあるところの下を男性がくぐると、めっちゃ徳が下がるそうです。
うちは5階なので、ベランダに洗濯ものを干します。
もちろん私のスカートやズボンもそこしか干すところがないから干しますが、なるべく他の人から見えない位置に干して、「女性のタメインの下に男がいる」状態が見えないようにしなければなりません。
これは、ビルマ族だけではなく、他の少数民族もだいたい同じ感覚でいるようです。
うちの夫の家族は中国系で、しかも仏教徒ではなくてムスリムですが、同じ感覚のようです。
お義母さんは「男のシャツと女のタメインを一緒に洗うな!」と毎回言ってきます。
仏教徒ではないので「徳が下がる」とは考えないようで、「男性の金稼ぎ運が落ちる」的なことを言っていました。
(私は面倒くさいし、信じていないから、お義母さんがいないときは全部まとめて洗ってますけどね。でも夫の金稼ぎ運落ちてないよ!)
それだけ嫌われている女性のシモの血。
たしかに汚いですし、血液から移る病気もあるから、避けるべきなのは理解できます。
で、出産をすると、大量に血が出るわけです。
赤ちゃんはおなかの中で、血の海の中に浮いている状態から産まれてきますからね。
「羊水と言っているから、水なのかな?」と思っていましたけど、血ですよね。
男性とかあまり知らない人のために書きますけど、出産したすぐはめっちゃ大量に血がでます。
その後だんだん減っていきますが、1か月くらい血が出ます。
その大量の血を、どう処理するか。
日本だと、生理用ナプキンのめちゃ大きいサイズみたいなのが売っています。出産専用のやつ。
その出産専用ナプキンに血を吸わせて、捨てれば良いわけです。
ところが、ミャンマーには、出産専用ナプキンが売ってません。
皆どうしているかというと、使い古したタメインに血を吸収させるんです。
私はチッチの出産のときも、ディディーの出産のときも、日本から出産専用ナプキンを買ってきて準備しておきました。
チッチのときは、あまりに産まれるのが早すぎてパニックになり(陣痛来てから2時間!)、出産専用ナプキンを荷物の中から自分で出すことができず。
なので、最初はタメインを使うことになりました。
で、この大量の血を吸ったタメイン、どうすると思います??
捨てたら良いと思うのですが、物を捨てないミャンマー人は、捨てずにちゃんと洗うんです。
チッチのときの汚れたタメインは、お義母さんが病院から家に持ち帰り、お手伝いさんが洗ってくれました。
そのときのお手伝いさんは、今の子守のアンティーはまだいなくて、インド系ムスリムの人でした。
「タメインを洗ってあげたけど、他の人だったら絶対洗ってくれないと思うよ。私のボスにも、私がタメイン洗ったって言わないで」
と、お義母さんに言ったお手伝いさん。
「お手伝いさんにタメインを洗わせるのは非常識」ということを、暗に言われたということですね。
私は、汚れたタメインは捨てるものだと思っていたので、いつの間にか洗われていて驚きました。
誰だって、他人の血がついたタメインなんて洗いたくないし、むしろ病気とかうつったら危ないから、触ったらダメなレベル。
なので、「次回は日本式に出産専用ナプキンを使って、タメインは使わないぞ」と心に誓ったのでありました。
ところが・・・
ディディーは逆子のため、帝王切開になりました。
帝王切開では導尿をするので、最初の1日はパンツをはくことができず、看護婦さんからも出産専用ナプキンは使うなと言われてしまいました。
(今思えば、看護婦は出産専用ナプキンを見たことないから拒んだんだと思われる)
で、最初の1日はタメインを使用することに・・・。
さて、汚れたタメインをどうするか?
汚れたタメインは捨てたら良いんですよ。
だって、すでにチッチの出産のときに使用してちょっとシミが付いている、いらないタメインです。
とっておいても、3人目の出産のときに使えるかもしれないだけで、普段には絶対使わないし。
私、タメイン嫌いだからほとんど履かないし。
だから私は捨てる気でいました。
でも、お義母さんはタメインを捨てたくないのか(ケチ)、洗うことしか考えていません。
最初は「タメインを洗うために、村からお手伝いさんを呼んでくる」などと言い出していたくらい。
チッチの世話と掃除や洗濯は子守のアンティーがやってくれるし、食事はお義母さんが作るから、追加のお手伝いさんは絶対に必要ない!
むしろ家で寝る場所ないから、絶対にいらない!!
と、何度も主張して、追加のお手伝いさんは呼ばないことになったという経緯もありました。
そのときにいろいろ聞いてわかったのが、病院に洗濯をやってくれる人がいる、という事実です。
いくらかお金を渡せば、血のついたタメインでも洗ってくれる洗濯師がいるそうなのです。
だったらその洗濯師に頼めば良い!という結論に。
「自分のタメインなんだから、自分で洗えよ」と思われたかもしれません。
言い訳をすると、私が洗うことはできません。
なぜなら、中国系の人には、「出産後1カ月は水に触ってはいけない」という迷信があります。(産後に体を冷やすと、一生体を壊すという考え)
私が自分で洗うのは、絶対にお義母さんからの許可が出ません。
しかも、帝王切開後のおなかの痛みで、寝がえりすら痛い状態なので、手洗いなんて絶対無理。
捨てるか、洗濯師に依頼するか。
それで解決のはずだったんです。
・・・なのに、なのに!!
なぜかお義母さんは、汚れたタメインを家に持ち帰り、
子守のアンティーに洗わせたんです!!!
その日、アンティーは暗い雰囲気で病院に来ました。
お義母さんが席を外したときに「タメイン洗わされたんだけど。私の徳、下がっちゃったよ」と言いました。
なるべく触りたくなかったので、バケツに水とタメインを入れて足で踏み、洗濯機に放り込んだ、とのこと。
アンティーの徳が下がって、涅槃行きが遠ざかってしまった!
(と、アンティーは信じている)
申し訳なさすぎる・・・!
「捨ててって言ったのに!!本当にごめんね、アンティー」と謝りました。
普段は「大丈夫!」というアンティーも、このときばかりは何も答えてくれず。
本当に嫌だった様子。
「私が娘を産んだときは、退院後に自分でタメイン洗ったよ。自分で洗うものだよ」
と言われてしまいました。
(ビルマ系は、産後に水触ったらダメの縛りがない)
子守のアンティーは本当にチッチを可愛がってくれているし、長く続けてくれていて、アンティーは我が家に欠かせない存在です。
アンティーがいなかったら、私の仕事復帰もできません。
なので、アンティーが辞めないように、今まで頑張って関係を築いてきたのに・・・。
タメイン事件のせいで、アンティーが辞めちゃったらどうしよう・・・。
お義母さんも、アンティーが怒っているのはわかったようで、長々と言い訳をしていました。
「洗濯師がいるのは聞いていたけど、ぜんぜん洗濯物を取りに来てくれなかったから」うんぬん・・・。
(本当は洗濯師が洗濯物を取りに来てくれるのではなく、依頼側が持っていかないといけない。私は何度かそう伝えたのに、お義母さんは聞き流した)
アンティーが「徳が下がった」と言うと「そうなの!?ビルマ族にはそういう信仰があるのを知らなかった」と、のたまうお義母さん。
いや、自分だって「男ものと洗濯物分けろ!」っていつも言ってるじゃん!知ってたくせに。
チッチのときのお手伝いさんから「他人に洗わせるのは非常識だ」と暗に指摘されていたにも関わらず!
アンティーが帰ったあとは、「そんなに洗いたくなかったら、放置しておけば良かったのに」と言い出すお義母さん。
いや、言いつけられたら、アンティーもやらないわけにはいかないと思ったんでしょ!
「アンティーが適当に洗ったから、シミが取れていない」とか言ってくるし。
だから、捨てろや!!!
アンティーとお義母さんの間に挟まれて、身動きがとれない私。
(帝王切開後の痛みで、文字通り身動きがとれなかったし!)
私のタメインの件でもめられて、恥ずかしいし。
アンティーには、本当に申し訳ないし。
アンティーが辞めたらどうしようという不安でいっぱいだし。
汚れたタメインすら捨てたがらず、洗濯師へ払う少しのお金すらケチるお義母さんへの苛立ちもあるし。
めちゃくちゃ非常識なことをしていて、恥ずかしいし。
でも、お義母さんには産後の世話をしてもらっているという立場上、責めるわけにもいかないし。
自分が動ければ良いけど、ベッドから起き上がるのすら無理な状態だし。
もう、イライラして、不安で、どうしようもなくて、本当に嫌な気持ちになりました。
産後ウツになりそう!と思ったくらい。
いまだに、思い出すとすごい嫌な気持ちになる。
このタメイン事件と、帝王切開のときの麻酔の気持ち悪さを思い出すと、「もう一人産むのはちょっとな・・・」という気持ちになります。
マジでトラウマ。
でも、このときのタメインは、タンスの奥に保管してあります。
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