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2017.01.29
結婚に関する新法律 ~イスラム教の拡大を抑え込む意図が見え見え
ミンガラーバー
今日は中国正月(春節)でしたね。
ハッピーニューイヤー!!
中国正月って何やるの?と思ってネットで調べたら、「水餃子を食べる」とのことで、今日作って食べました。
でも、本当は大みそかの日に食べるものだったらしいです。
元旦に食べてしまった。
ま、いいか。

ナッツ類をいろいろ買ってきて、春節気分を演出。
さて、前回記事の続きです。
夫のいとこの結婚式に行ったときの話から、結婚に関する新法律の話。

夫のいとこたち。
これでも、全員そろってない。もっといる。
新郎はムスリムで、新婦は仏教徒(父がムスリム、母が仏教、子は仏教)。
そのため、本来なら新婦はイスラム教に入信して、イスラム式の結婚式をやるはずです。
私の場合は、結婚式の1か月前くらいに入信をしました。
結婚式の日にはウーソーというイスラムの偉い人みたいなのが来て、お経みたいなのを唱え、契約書にサインをしました。
(飴ちゃんを顔面に投げつけられたりもした)
詳しくはこちら。
http://ngomyanmar.blog107.fc2.com/blog-entry-464.html
でも、今回の結婚式では、そういう宗教的なことが行われませんでした。
というのも、ミャンマーで、新しい法律ができたからです。
聞いた話なので、法律文読んでなくて、あんまり詳しいことはわからないのですが、
●異教徒同士の結婚
他宗教の男性と、仏教徒の女性が結婚する場合、
誰かがその結婚に異議申し立てをした場合、
結婚の儀式をおこなった者を逮捕。
7年、牢屋に入れる。
というもの。
「誰かが異議申し立てをした場合」は、かなり範囲が広いです。
たいていの場合、親戚に一人くらいは異教徒との結婚をよく思わない人がいます。
なので、訴えられたら、即アウト!
ウーソーは7年の刑になってしまいます。
そんなの怖くて、誰も儀式をやってくれませんよね。
他にも、イスラム教対策の法律が各種整備されているようです。
以前、モスクで説明がありました。
まだ詳しく調べていないので、間違っている可能性ありますが、こんな感じ。
●改宗について
改宗すると、青色のIDカードを所持することになる(通常はピンク)。
改宗先の宗教の規則に従って生活しなければならない。
もし、改宗先の宗教の規則を破って、誰かに訴えられたら、7年間牢屋に入る。
→改宗のハードルを上げる法律。すでに施行済みでタウンジーでも手続きした人がいる。
→でも、お酒飲んだりって、仏教徒でもイスラム教徒でもアウトですよね??もともとその宗教を信じている人ですら、守っていないことがたくさんあるのに!
→IDカードの色が青だと、一目で改宗者とわかる。なんだか差別されそう・・・。
●一夫一婦制
夫一人につき、妻一人。
(以前は、養えるだけの稼ぎがあれば、複数の妻をもらうことは可能だった。女性が複数の夫をもらうことはダメ)
外に愛人を置いたり、第二夫人を置いたりしたら、妻は訴えることができる。
これもたしか7年牢屋だったかな?
→妻を4人までもらえるというイスラムルールを封じる法律。
●離婚について
異教徒が結婚して離婚した場合、子供も財産も全て女性のものとなる。
→ムスリム男性と仏教女性のケースが念頭に置かれている。ムスリム人口を増やさないための処置。
→でも、もし貧しかったら、お金ないのに子供たくさんで、女性一人でどうやって生活していくの!?
●3年1人出産法
子供を産むときは、3年以上の間隔を空けなければならない。
→ムスリムは子供をたくさん産んで人口が増えているので、ムスリム人口を増やさないようにするための処置。これはまだ施行されていないはず。
→我が家はアウトなんですけど・・・。チッチとディディー、2年9ヶ月差です。
という感じで、イスラム教徒にとっては厳しい法律たちです。
だって、絶対、「ムスリムとの結婚には反対!」とか言ってくる親戚のおばちゃんが、誰にでも一人くらいはいるだろうから。
ムスリムカップルだったら問題はないのだろうけど。
今後、「法律のせいで仕方なく、嫁が仏教徒のままなんです!」というムスリムたちが出てくると思いますが、そういう人たちをムスリムコミュニティーがどう扱うかが気になるところです。
今までなら、「なんで、あの家の嫁はイスラムに改宗しないんだ!?改宗しろ!!」と、噂や悪口言いまくりでした。
仲間はずれにしたり、関わらないようにしたりと、まるでイジメみたいな感じ。
でも、今後は、「法律のせいで仕方なく改宗できない嫁」が増えてくるでしょうし、「(本音では改宗なんて絶対したくないけど)、法律のせいで仕方なくなんです!!と振舞っている嫁」とかも出てくるはず。
そんな人たちまでイジメるわけにはいかないでしょうから、どんどんイジメはなくなっていくのかな?
そうすると、ムスリムの結束力はどんどん弱くなっていくでしょう。
インド系のムスリムについてはよくわかりませんが、パンデー(中国ムスリム)の結束は、どんどん弱くなっていく予感です。
チッチやディディーが結婚するときには、イジメがなくなっていると良いな~。
宗教関係なく、好きな子と結婚させてあげたいし。
ま、私はいくらイジメられても、全然平気な自信はありますが!
今日は珍しく、役に立つ話だった!?(誰の??)
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ハッピーニューイヤー!!
中国正月って何やるの?と思ってネットで調べたら、「水餃子を食べる」とのことで、今日作って食べました。
でも、本当は大みそかの日に食べるものだったらしいです。
元旦に食べてしまった。
ま、いいか。

ナッツ類をいろいろ買ってきて、春節気分を演出。
さて、前回記事の続きです。
夫のいとこの結婚式に行ったときの話から、結婚に関する新法律の話。

夫のいとこたち。
これでも、全員そろってない。もっといる。
新郎はムスリムで、新婦は仏教徒(父がムスリム、母が仏教、子は仏教)。
そのため、本来なら新婦はイスラム教に入信して、イスラム式の結婚式をやるはずです。
私の場合は、結婚式の1か月前くらいに入信をしました。
結婚式の日にはウーソーというイスラムの偉い人みたいなのが来て、お経みたいなのを唱え、契約書にサインをしました。
(飴ちゃんを顔面に投げつけられたりもした)
詳しくはこちら。
http://ngomyanmar.blog107.fc2.com/blog-entry-464.html
でも、今回の結婚式では、そういう宗教的なことが行われませんでした。
というのも、ミャンマーで、新しい法律ができたからです。
聞いた話なので、法律文読んでなくて、あんまり詳しいことはわからないのですが、
●異教徒同士の結婚
他宗教の男性と、仏教徒の女性が結婚する場合、
誰かがその結婚に異議申し立てをした場合、
結婚の儀式をおこなった者を逮捕。
7年、牢屋に入れる。
というもの。
「誰かが異議申し立てをした場合」は、かなり範囲が広いです。
たいていの場合、親戚に一人くらいは異教徒との結婚をよく思わない人がいます。
なので、訴えられたら、即アウト!
ウーソーは7年の刑になってしまいます。
そんなの怖くて、誰も儀式をやってくれませんよね。
他にも、イスラム教対策の法律が各種整備されているようです。
以前、モスクで説明がありました。
まだ詳しく調べていないので、間違っている可能性ありますが、こんな感じ。
●改宗について
改宗すると、青色のIDカードを所持することになる(通常はピンク)。
改宗先の宗教の規則に従って生活しなければならない。
もし、改宗先の宗教の規則を破って、誰かに訴えられたら、7年間牢屋に入る。
→改宗のハードルを上げる法律。すでに施行済みでタウンジーでも手続きした人がいる。
→でも、お酒飲んだりって、仏教徒でもイスラム教徒でもアウトですよね??もともとその宗教を信じている人ですら、守っていないことがたくさんあるのに!
→IDカードの色が青だと、一目で改宗者とわかる。なんだか差別されそう・・・。
●一夫一婦制
夫一人につき、妻一人。
(以前は、養えるだけの稼ぎがあれば、複数の妻をもらうことは可能だった。女性が複数の夫をもらうことはダメ)
外に愛人を置いたり、第二夫人を置いたりしたら、妻は訴えることができる。
これもたしか7年牢屋だったかな?
→妻を4人までもらえるというイスラムルールを封じる法律。
●離婚について
異教徒が結婚して離婚した場合、子供も財産も全て女性のものとなる。
→ムスリム男性と仏教女性のケースが念頭に置かれている。ムスリム人口を増やさないための処置。
→でも、もし貧しかったら、お金ないのに子供たくさんで、女性一人でどうやって生活していくの!?
●3年1人出産法
子供を産むときは、3年以上の間隔を空けなければならない。
→ムスリムは子供をたくさん産んで人口が増えているので、ムスリム人口を増やさないようにするための処置。これはまだ施行されていないはず。
→我が家はアウトなんですけど・・・。チッチとディディー、2年9ヶ月差です。
という感じで、イスラム教徒にとっては厳しい法律たちです。
だって、絶対、「ムスリムとの結婚には反対!」とか言ってくる親戚のおばちゃんが、誰にでも一人くらいはいるだろうから。
ムスリムカップルだったら問題はないのだろうけど。
今後、「法律のせいで仕方なく、嫁が仏教徒のままなんです!」というムスリムたちが出てくると思いますが、そういう人たちをムスリムコミュニティーがどう扱うかが気になるところです。
今までなら、「なんで、あの家の嫁はイスラムに改宗しないんだ!?改宗しろ!!」と、噂や悪口言いまくりでした。
仲間はずれにしたり、関わらないようにしたりと、まるでイジメみたいな感じ。
でも、今後は、「法律のせいで仕方なく改宗できない嫁」が増えてくるでしょうし、「(本音では改宗なんて絶対したくないけど)、法律のせいで仕方なくなんです!!と振舞っている嫁」とかも出てくるはず。
そんな人たちまでイジメるわけにはいかないでしょうから、どんどんイジメはなくなっていくのかな?
そうすると、ムスリムの結束力はどんどん弱くなっていくでしょう。
インド系のムスリムについてはよくわかりませんが、パンデー(中国ムスリム)の結束は、どんどん弱くなっていく予感です。
チッチやディディーが結婚するときには、イジメがなくなっていると良いな~。
宗教関係なく、好きな子と結婚させてあげたいし。
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