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ミンガラーバー

先日、インレー湖に行ってきました。
(というか、よく行っているのですが・・・)

インレー湖のインポウコン村群にあるユワジー村にて、農業研修をやるので来てほしいということで、行きました。
ファンドーウーパゴダのすぐ近くの村です。
でも、観光コースからは外れているので、私も初めて行きました。

ユワジー1

こんなパゴダのある村です。
インレー湖ファンの皆さん、行ったことありますか?


研修の主催者はTPAではなく、ウーサンアウンというおじいちゃん。
80歳以上の高齢ですが、NGO(Non Governmental Organization、非政府組織)ではなくNGI(Non Governmental Individual、非政府個人)としてバリバリ活動しています。
TPAの活動にも、7日間研修を実施する際に研修生を呼んできてくれるなど、協力してくれています。

ウーサンアウンじいちゃんの活動方法は、主に電話です。
TPAにもよく電話をかけてきて、研修をやってくれ、7日間研修の枠を10人分くれ、などと言ってきます。
いろいろな人に電話をかけて、TPAの研修のオススメもしてくれているみたいです。

とても長電話なため、電話代がかさんで、家族は迷惑しているそうです。
最初は長電話をしないように注意をしていた家族でしたが、じいちゃんの残り僅かな人生、生きがいが無くなるのも可愛そうなので、いくら電話してもOKということにしたそうです。

このじいちゃんが、インレー湖でオーガニックファーミングを広めたいと頑張っています。
自分が生きている間に、インレーでオーガニックファーミングが成功している様子が見たい!というのが口癖です。
インレー湖関係者を説得し、ついに研修を開くことになりました。
その講師として、TPAのカリスマ講師ウーミョーミン先生と、日本人が来たら盛り上がるということで私が呼ばれたのでした。


じいちゃん

じいちゃんは足もあまりよくなくて、杖をついて歩いています。
インレー湖の足場の悪い道も、ゆっくりゆっくり歩いていきました。
ヘトヘトなご様子。

デモンストレーション

私とじいちゃんが研修会場に着くと、すでに参加者とウーミョーミン先生は研修を開始していました。
100人くらいの人数が集まっていて、じいちゃんの電話戦法の威力を思い知らされます。

演説1

デモンストレーションの後は、じいちゃんの演説。
話は長いですが、皆しっかり聞いてくれました。
ミャンマーは年長者を敬うので、じいちゃんは長生きというだけで、めちゃくちゃ尊敬されます。

私もオーガニックがいかに良いかや、高く売れるように頑張っていることなど、じいちゃんの熱意につられて演説。
一緒に来た農業学校の元校長先生も熱弁!
気づいたら1時近くになっていました。

演説2


じいちゃんや元校長、私の演説に一生懸命うなずいていた村の人たちですが、実際にオーガニックでやるとなると抵抗があるようです。
「オーガニックにすると収穫量が減る。なので、高く買ってもらえる保証がないと、オーガニックに挑戦できない」という意見が出ました。

私の回答としては、以下の通りです。
・化学肥料と土着菌堆肥のコストを考えてほしい。土着菌堆肥のコストのほうが安い。
・化学肥料は毎年量を増やす必要があるが、土着菌堆肥は数年したら量を減らすことができる。
・高く売れるようにTPAは努力をしていくつもりだが、いきなり全ての農作物を扱えるわけではない。農民もTPAと一緒に努力をしてほしい。

それでも、「高く買ってもらえないとできない」と言い続ける参加者。
「じゃあ、どうやったら高く売れると思いますか?」と逆に質問してみました。
すると、「外国に輸出したら高く売れると思う(暗に、TPAが輸出してくれ)」との回答が返ってきました。

他力本願な考え方にガックリ。
ニンニクなど、世界の相場に左右されて困っているはずなのに・・・。
輸出って、そう儲かるものでもないと思うのですが。
そして、輸出するにはそれなりのクオリティーが必要ですよね。

TPAは輸出までするつもりはありません。と回答しました。
すると、元校長が「外国に売るよりも、インレー湖にあるホテルやレストランに販売してみることのほうが先ではないか」と援護射撃をしてくれました。
私も、「インレー湖のホテルはすでに3か所顧客になってくれている」と回答。

そんなこんなで無事に研修は終了しましたが、あれだけ熱弁して丁寧に説明しても、なかなか理解が得られないことにがっくりしてしまったのでした。


「高く買ってくれるなら」「作った分、全部を買ってくれるなら」「TPAが輸出してくれるなら」・・・という言葉、いままで何度も聞いてきましたけど、本当に萎えます。
他力本願すぎませんかね。
本当は一生懸命良い野菜を作って、自分たちでホテルやレストランに営業に行くことだってできるはずなのに・・・。
なんでもかんでもTPA(または他団体、政府など)に頼っている感じがします。

また、言外に「高く買ってくれないTPAが悪い」「TPAは輸出くらいできるのではないのか、何故やってくれないのか」という心の声も聞こえてくるような気がして、本当に嫌になります。

もちろん、いろんな知識やアイディアなど、日本人のほうが機会に恵まれているとかあると思いますが、「待ちの姿勢、受身の姿勢では、いつまでたっても良くならないよ!」と言いたくなります。


現在、3月にタウンジーに有機野菜販売店をオープンする方向で動いています。
そこに野菜を出せる人は、本当にTPAが信頼できる農家のみに限定するつもりです。
化学肥料や農薬を入れないという契約書も結びます。
野菜には生産者の名前と写真をつけて販売します。

というのも、もし誰かが有機ではない野菜を持ち込んでしまったときに、TPAのオーガニックに対する信頼が損なわれてしまうからです。
あまりたくさんの農家を対象にしても、監視の目もゆるくなってしまいますし、顔の見える信頼関係も結びづらくなってしまいます。

ですので、本当にやる気のある、信用し合える農家とのみ、プロジェクトを進めていきたいのです。
そういう農家が成功する様子を見て、他の農家は後から参加してくれれば良いと思っています。

ショップ

3月オープンの店舗物件。

なので、今回のように多くの人を対象とした研修では、TPAの農業を多くの人に伝えればOKと考えるようにします。
その中から数人、やる気のある人が現れてくれれば儲けものです。
やる気のある数人と、プロジェクトを進めて成功させればよいのです。
その他大勢は、成功者の様子を見て、後からついてきてくれるでしょう。

ということで、長くなりましたが、インレー湖の研修で考えたことでした。


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