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ミンガラーバー。
続きの記事です。
スタツアメンバーが、カンカウン村準中学校について、村の人たちにインタビューを行いました。

スタツアメンバーがカンカウン村に着くと、村の人たちが総出でお出迎えしてくれました。
僧院の施設に、机と椅子が用意してあり、スタツアメンバーに飲み物がすすめられます。
村の人たちや子どもたちは床に向かい合って座り、なんだかソワソワしています。

study tour 4

事前にスタツアの目的は村に説明してありました。
まだドナーではないが、カンカウン村のために資金集めを頑張りたいというメンバーに来てもらうので、皆が資金を集めやすいように情報をたくさんください、という話をしておいたのです。
しかし、ドナーではないといっても、やっぱり村の人たちの期待は高まるようで、なんとか学校を作ってもらえるようにと、精一杯のおもてなしをしてくれました。


カンカウン村の状況を簡単に整理すると、こんな感じです。

・インレー湖上にある村。学校も湖上。
・校舎が狭く、高学年用の教室しかない。低学年は僧院の施設を借りて勉強をしている。
・僧院の施設のため、満月の日や宗教行事がある日は授業を休みにしなくてはならない。
・準中学校(7年生まで)なので、8年生以降は他の学校に通わなくてはならない。当然、お金の問題で7年生までしか通えない子もいる。

・村の経済状況は非常に貧しい。湖上のため、十分に農業ができず、魚を取ったり日雇いの仕事をしたりしている人が多い。
・ホームビジットをして明らかになったが、トイレが湖上にそのまま垂れ流し式であった。インレー湖の多くの村では、簡易浄化システムを採用しているが、この村はトイレのドアすらない家がほとんどであった。
・ホームビジットでは、心づくしのおもてなしをしてくれたが、他の村でホームビジットをしたときに比べて料理の豪華さがまったく違い、ここでも貧しいということが感じられた。
・トイレが垂れ流しであるため、衛生状態はよくない。実際、この村に来て私と参加者1名はものすごい下痢に悩まされた。

・村人の中には、字の読み書きができない人もおり、そのために良い仕事にも就けず苦労していると感じている人が多い。そのため、子どもの世代にはしっかり教育を受けさせたいという想いが強い。
・村が負担しなければならない分については、皆で日雇い労働にでかけ、得た収入を基金にすることを考えている。10日間日雇いに出かけたら、1日分を基金に、9日分を自分の収入にする、という感じで。
・現在も学校教育委員会が中心となって基金を集め、政府からの派遣の先生とは別に、先生を1名雇っている。
・余談だが、その村の先生はちょっとイケメン。

・生徒の将来の夢は、医者、看護婦、先生、エンジニアなどが多かった。
・ヤンゴンに行ったことがある子は1名のみ、タウンジーに行ったことがある子も少なく、インレー湖の玄関口であるニャウンシュエに行ったことすらない子も多かった。このことからも、村の経済状況を推察することができる。
・8年生以上の教育を受けるために、マインタク村の孤児院に入って、そこからマインタク高校に通っている子どもも数人いる。
・縄跳びやサッカーで遊ぶのが好き。縄跳びのひもはなんと、植物のツルを使う。

study tour 3

こういうことを、スタツアメンバーが中心になって質問し、私は通訳に徹していました。
メンバーがたくさん質問してくれたので、とても良い調査になったと思います。
村の経済状況が貧しいことと、僧院の施設を校舎として使っていることがポイントではないかと、私は感じました。

つづく。

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