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昨日の記事の続きです。

ナウンイン準中学校は冠婚葬祭互助協会の助成を受けて建てられたのですが、校長先生は「ドナーに来てもらいたい。来てくれるように言ってください」といつも言います。
「協会の人たちは忙しいし、ミャンマーは遠いのでなかなか来られないと思います」と説明するのですが、やっぱり来てもらいたいようです。

ミャンマーの人はお寺などによく寄付をしますが、ドナーが自分の寄付したお寺に来るのは当たり前のことです。
同時期に建設したガナインシェー小学校は、坂井さんという個人ドナーなのですが、坂井さんはもちろんガナインシェー小学校に来るつもりがあります。
そういう個人ドナーであれば現地訪問ということはありうるのでしょうが、助成金の場合はドナーがミャンマーまで見に来るというのはなかなかありません(JICAや大使館などはモニタリングで来ることもありますが)。
私も冠婚葬祭互助協会の人にお会いしたことはないし・・・。

ガナインシェー小学校に坂井さんの写真をあげたら、ナウンインの校長先生は自分のところのドナーの写真を持ってきてほしい!と頼んできました。
うーん、それは難しいよ・・・校長先生。一応頼んではみるけど。

「助成金」という言葉や仕組みを校長先生に説明するのはとても難しいです。

校長先生にとっては、ドナーというものは、志を持って学校のためにお金を寄付してくれた、顔を持った「人」なのでしょう(顔は見たことないけど)。
学校を建てるお金があれば、当然ミャンマーにも来られるお金はあるはず!
直接お礼を言いたいし、学校を見てもらいたいから、ドナーに来てもらいたい・・・。
そこにあるのは、校長先生の純粋なドナーへの想い。

だけど、日本の側は「協会」とか「機構」とか「基金」とか「NPO」などという「組織」があり、日本の誰かからのお金を集めてきて、世界の人のために適切にお金を使うことに神経を配っている。
「組織」の中の人は、お金を管理しているだけで、もちろんドナーではない。
中の人たちは、志はもちろんあるとは思うけど、シンプルに言えば、仕事だからやっているだけ。
中の人たちは、校長先生の思う「顔を持った人」ではなく、「顔を見せない人」という感じ(自分も含めて)。

校長先生のドナーへの想いを受け止められる人が、日本側にはいないんだよなぁ・・・。
校長先生や生徒たちと、顔を向かい合わせて話せるドナーがいない。

「顔の見える支援」という言葉が一時期流行って、「日本の顔が見えるような支援をしなさい」と言われたことがあったけど、本当の顔を見せていないのは日本のほうだよなぁ、と思います。
皆が言っていた「顔の見える支援」って、「日本という名前の見える支援」ということで、「本当の顔が見える支援」ではないのかも。
ま、「日本という名前の見える支援」も、それはそれで大事なんだとは思うけどね。

ナウンインの校長先生と話していると、ドナーさんが来てくれたら嬉しいのになぁ・・・と考えてしまうのでした。

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