FC2ブログ

 このブログは、地球市民の会非公認ブログです。
 ブログの内容は団体の意見ではなく、鈴木亜香里個人の意見です。
 地球市民の会の情報は、http://www.facebook.com/chikyushiminnokaiでどうぞ!

 <メディア掲載>
テレビ「こんなところに日本人」出演
  『ミャンマー・カンボジア・ラオスのことがマンガで3時間でわかる本』
   JICA「なんとかしなきゃプロジェクト」ブログ集
  佐賀新聞「私が選んだ週間ニュース5」2010年3月18日
  取材依頼、お問い合わせは左のメールフォームからどうぞ。
   
    

  ブログランキングに参加中!応援クリックよろしくお願いします☆
    にほんブログ村 海外生活ブログ ミャンマー情報へ
ミンガラーバー

9月28日~10月14日まで一時帰国していましたが、10月15日にはタウンジーに戻り、平常営業中です。

(平常というか・・・お義母さんがタウンジーに来てるんだけどね)


一時帰国中のこともいろいろ書いていきたいな~と思います。

今日は、映画のお知らせ!!



『僕の帰る場所/Passage of life』

https://passage-of-life.com/


20181019153233283.jpg

ミャンマー難民の家族を描いた映画です。

ちょうど一時帰国中に上映中だったので、お友達に誘われて見てきました!

ミャンマーのワッタン映画祭でも上映されたので、ヤンゴンで見た方もいらっしゃるようですね。



20181019153423327.jpg

映画のあとで、トークショーとサイン会もあったよ☆



難民の話ということで、いわゆる「考えさせる系」の暗い感じの映画なのかな・・・と思っていましたが、まったく裏切られます。いい意味で。

ミャンマーに興味がある人だけでなく、ぜんぜん関係ない人が見ても、すごく味わえる映画です。



この映画のすごい点(いっぱいあるので列挙)

・ほとんどの役者が素人

・兄弟2人(6歳と3歳)とお母さんは本当の家族

・お兄ちゃんの演技がすごくて、俳優賞もとっている。「『誰も知らない』の柳楽優弥の再来」などと評価されている。

・弟は映画の撮影とは気づいておらず、写真を撮っていると思っていた。

・「まるでドキュメンタリー映画のよう」と評されるように、めちゃくちゃ自然。



もういっぱいスゴイ点はあるのですが、書ききれません。

とりあえず、言えるのは「こんな映画、今まで見たことない!」ということ。


「あの映画はすごかった!」と、何年も語り継がれる映画になること間違いなし!と思います。



監督やプロデューサーさんのコメントは、FBにいっぱい載っているので、そちらをチェックしてもらうといいです。

https://www.facebook.com/passage.of.life.2014/


20181019153403294.jpg

(一番右に写っているのが監督です)


映画を見た後に、お友達と、そのお友達たちとカフェで映画の感想を話す会をやりました。

映画館の上にあるカフェでやったのですが、そこには監督とか、プロデューサーとか、関係者の皆さんがいっぱいいて、映画の裏話をたくさん聞くことができました。

その裏話が本当にすごくて・・・。全員鳥肌ブツブツ!!


20181019160018336.jpg

カフェも雰囲気良くて楽しかった☆



たぶん、普通に映画を見ただけだったら、普通に感動して終わったと思うのですが、その裏話を聞いてしまったので、この映画を応援したい気持ちがもりもり湧いてきました。

裏話はブログに書くことはできないんですが、口コミはOKということですので、映画を見ていて裏話に興味があるという方は、個別にメッセージください。


ヒントは、「けっこう重要な役で出演しているのに、出演者一覧に名前が出ていない人がいる」ということです。

(映画見てない人にとっては、???ですね・・・)




ほかにもね、

「お母さんは仏教徒だけど、お父さんはキリスト教徒という設定。教会に行くシーンも実はあったが、カットされた」

という裏話も聞きました。


映画では明確に描かれていませんが、私は言われなくてもわかりましたよ。お父さんの名前とかで。

だからこそ、お母さんが「あなたについてきたのは間違いだった!」というシーンがズーンと来ました。

(違う宗教の人が結婚するのは、ミャンマーではいろいろ葛藤ありますからね)




もうね、私だと上手く言語化できないので、友人の旦那さんがFBに書いていた感想をシェアします(許可もらい済)

長いですが、これを読むと、映画を見てみたくなりますよ。

(本当はもっと長いので、全文読みたい方はこちらから。旦那さんは鍼灸マッサージ治療院をされています)


↓ ↓ ↓


++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

この「僕の帰る場所」という映画はミャンマーが危険ということで日本に移住してきた家族の話。

生まれてから長く日本で暮らすためミャンマー語がほとんど話せず日本語が流暢な兄弟、とミャンマーから日本に来たその両親。

母は精神的にまいっていて心療内科を受診。難民申請が下りずオーバーステイとして父は当局から目をつけられている。

祖国ミャンマーに帰りたい母と、日本に残りたい父。

結局母と息子二人はミャンマーに帰国し父は日本に残るという選択をします。ミャンマーに渡った兄弟はミャンマー語がほとんど話せないし環境が日本と大きく異なるミャンマーに戸惑い、お兄ちゃんは日本に帰りたい、お父さんに会いたい、と言います。



社会派作品とか在日外国人の問題を描いている、などの触れ込みでしたが、私はとにかく映画作品としての特殊さというか挑戦というか、こういう映画を作ってしまったのだという感想が一番でした。

限りなくドキュメンタリー映画に近いフィクションと称されていますが、他では簡単に真似できない映画になっていると感じたのです。



まずこの作品、撮影環境が常識を外れています。

登場人物のほぼ全てが素人で演技初挑戦。主人公家族のお母さんと息子二人は本当の家族。お父さんは別人。家族の役名は本名と同じ。しかも息子二人は日本で育ったので日本語がネイティブ。お母さん役の人は本当にミャンマーに帰りたいと願っているそう。

撮影当時、弟はわずか3歳。演技も何も台本が読めない状態だった。弟の出演シーンはずっとカメラを回して台本の様に話す(動く)ように仕向けて撮り続けていた。

このような状況でよく一つの作品に仕上げたと思います。



次に撮影手法も独特です。


とにかく表情のアップが多いのです。

登場人物の表情を追っかけてばかりであまり引きの画が出てきません。推測ですがプロの俳優は動きで演技をしますが登場人物の多くが素人のため、表情とセリフに集中せざるを得なかったのではないでしょうか。

映画館のスクリーンで見ると表情のアップが長いと見ていて疲れますし、場面の状況が分かりづらくなります。お医者さんや学校の担任など声は聞こえていてもほとんど姿が映っていないこともありました。



更に多くの場面で画面が揺れています。

固定しないでカメラを手に持って撮影しているからでしょう。手ブレしているような撮り方です。スクリーンで見ると画面の揺れは目立ち、酔うような感じになります。普通はこのような撮影方法は取らないでしょう。

その代わり画面が微妙に揺れていることで不安感が煽られて登場人物の焦燥や今後の不安、苛立ちなどが出ていると感じました。



必要と思われるカット割りが無い場面もありました。

ミャンマー人の友人と今後の事を話し合うシーンではずっとカメラを回したままで話している人物の顔にそのつどカメラを向けています。頻繁にカメラを左右に振ると見る方は酔ってくるので、通常はカット割りをして話している人の正面を撮影していくと思うのですが、カメラを止めることなく横に画面が動いていきます。これも登場人物が素人のためカットで会話を途切れさせると続かないと踏んだのかもしれません。

お兄ちゃんが転校するときのお別れ会では同級生からもらったプレゼントで顔が隠れてしまっていてもそのままカメラを回し続けています。お別れの言葉が恥ずかしくて出てこないシーンなのですが表情が隠れている。このようなことは映画でもテレビドラマでも見たことがありません。


このように「え、こんな撮影するの?!」と内心驚いていました。



またこの映画は多くを削っています。


オープニング曲もエンディング曲もありません。アーティストと提携するという映画でもテレビドラマでも普通のことをしません。特にエンディングは唐突に画面が暗転してエンドロールが流れます。またBGMもほとんどありません。

音楽による演出が驚くほど少ないのです。


スポンサー商品を画面に写すというようなこともありません。たまに敢えて企業名や商品を写し込んでいるなと気づくことがあるのですが、そういうところがありません。なお上映前のCMもありませんでした。


状況説明もほとんどしません。

ミャンマーが危険で日本に逃げてきたということですが、それがどの時期なのかという説明はほぼありません。ミャンマーの実社会では現在ロヒンギャ問題がありますし、軍政からの民主化、国民選挙、多民族問題など色々な要素がありますが、どの時期で何が危険だったかを詳しく描いていないのです。

また日本の場面でも「外人は消えろ!」といった迫害される描写もなく、入国管理官は確かに冷たい演出ですが強制的に捕まえるとか暴力をふるうといった場面はなく、どちらかというと「規則で決まっているから守ってもらわないと困るのでね」と淡々と業務を遂行している感じ。日本での生活が極貧で苦しくて仕方がないという感じもありませんでした。



全体を通して恐ろしく淡々とまた異常にリアルに作品は流れていきます。

日本で迫害を受けて苦労したという場面がほとんどありません。家族を助けてくれる日本人もミャンマー人もいます。結局お父さんは日本に残るので強制送還されることもない。お兄ちゃんが小学校でいじめられるようなこともありません。

ミャンマーに舞台を移しても、兄弟はミャンマー語が話せなくてとても困るような場面もほぼなく。お兄ちゃんが家出をするも、大冒険があるわけでもなく。お兄ちゃんが日本とミャンマーどちらが自分のルーツなのか悩むようなところもなく。


本当にフィクションとは思えないくらいストーリーに抑揚がないというか。エンディングが予想できなかった映画ですが、このことが原因でしょう。

実際の日常ではそれほどドラマチックなことは起きないし、環境が変わってもそれなりに人間は慣れてしまう、ということを見せられた気がします。

普通に考えれば、もっと日本で在日ミャンマー人が苦労するシーンを入れて、ミャンマーでは命からがら脱出したエピソードを描き、ミャンマーに帰って兄弟が大きく成長する場面を入れるのではないでしょうか。



私が感じた一番の特徴は一家の演技が演技に見えないこと。

ドキュメンタリー映画のような、と形容されるゆえんでしょう。特に当時3歳の弟は演技をしている感覚はないでしょうからほとんど素なのでしょう。

お父さんがいい!と泣くシーンでは泣きすぎて咳き込むところはプロの子役ではできないしやらないことでしょう。風呂上がりのドライヤーから逃げるところや、お兄ちゃんが弟をぶってそれを諫めるお母さん、本名が役名であり実の親子ですから演技に見えません。


そのリアリティが現在3歳と小1の娘を育てている私には凄く心に響きました。

弟がぐずっているのを、お兄ちゃんが遅刻するからとそそくさと家を出ようして、お母さんが抱っこしてあげるからと弟を抱き上げて出かけるところなどは、私の日常そのままで、見ていて胸が苦しくなりました。感情移入を超えた、映画を見ているだけなのに辛くなる感じ。

これが一番この映画から受けた感情でした。


++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


自由に映画を撮れなくなると困るので、この映画にはスポンサーもついていないそうです。

いろんな映画賞を受賞していますが、商業ベースの映画ではないので、でかい映画館で全国一斉公開!なんてことはできません。

口コミで、どんどん共感者を増やしていくしかありません。


今は、ポレポレ東中野でしか公開していませんが、少しずつ全国まわっていくみたいです。

こちらから情報チェックできます。

https://passage-of-life.com/theater/

我らが佐賀にも来ますよ!!シアターシエマです。

佐賀で上映の際は、地球市民の会も何か応援したいと企んでおりますよ。


ヤンゴンでもまた上映するつもりだと、プロデューサーさんが言っていました。


DVD化はされない予定で、公式上映が終わった後は、学校で上映したり、自主上映したりするしか見るチャンスはないみたいです。

評判が良いほど、見れる機会が増えるみたいですので、皆さんどんどん足を運んで、口コミしまくってください~!


20181019160041270.jpg

ポレポレ東中野では、毎日のように上映後にトークイベントをやっていました。

映画を見た翌日は、ウシュエバ(ミャンマー難民支援業界の重鎮)のトークイベントがあったので、もう1回行きました。

子供らがいたから映画は見れませんでしたが、ウシュエバに久々にあえて嬉しかったよ。


ポレポレ東中野、いい映画がたくさんかかっていて、雰囲気もよくて素敵な映画館でした。

カフェのクッキーが美味しすぎて、子供らバクバク食べてた。




長くなりましたが、とにかくすごい映画なので、ぜひ機会を作って見てみてください。

映画の世界も、はまると大変そう・・・その分めちゃくちゃ楽しそうだけど!と思います。


見た方は、感想教えてください~。いろいろと語りたくなる映画です。


クリック応援も、よろしくお願いします♪

↓ ↓ ↓

にほんブログ村 海外生活ブログ ミャンマー情報へ

にほんブログ村











スポンサーサイト
関連記事