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ミンガラーバー

金・土・日と、ミャンマーは3連休だったのですが、特にどこにも行きませんでした。

オーシャンと公園行ったくらい。

でも、最後の日曜日の夜に、一人で映画を見てきました。



日緬合作映画、「ザーティーミェー(My Country, My Home)」です。

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広末涼子似の大人気女優、ウィモンシュエイーが主演。

日本でもミャンマーでも大人気の森崎ウィンくんも出演するということで、ミャンマーに関わる日本人の間では話題になっていた映画です。

タウンジーの映画館でも公開されていたので、急いで見てきました。



感想は・・・

「ミャンマーに関わる日本人は絶対に楽しめるので見るべし!」

「森崎ウィン君のファンは絶対見るべし!」

です。

特に、ミャンマーのことを勉強しているビルマ語専攻の学生さんたちには、めっちゃ勉強になるポイントいっぱいだからオススメしたいです。

ミャンマー語が一切わからなくても、日本語字幕が全部ついているので、ストーリーわかります!!



以下、若干ネタバレあるので、読みたくない方は離脱してください。

(単純な話の筋なので、ネタバレっていうか、最初から読めるベタベタなストーリー展開ではあります)



映画の中には、ミャンマーとのかかわりがある日本人ならわかる小ネタ満載でした。



1)ロケ地

日本の東京と鎌倉、成田空港などが出てきます。

主人公のお父さんが高田馬場のビルマ料理店をやっている設定なので、高田馬場駅が写ります。

高田馬場駅のすぐ近くにある、ビルマ雑貨店もちょっと写ってた!


鎌倉に行って、鎌倉大仏の前で草履を脱いでお祈りするシーンもあり、「ミャンマー人の東京観光といえば鎌倉大仏」と理解している人にとっては、「来た来た~!」なポイント。

森崎ウィンくんが着物姿なので、カッコいいです。



成田空港では、ダイヤモンドスポンサーであるANAがたくさん写っていました。

「ANAで毎日直行便が出ている」というセリフもあって、宣伝している感満載!(笑)



ミャンマー側では、ヤンゴンとシャン州が出てきます。

ヤンゴンでは、ヤンゴン空港、シュエダゴンパゴダ、スーレーパゴダ前などが出てきます。

ヤンゴンは、主人公のお母さんの実家があります。


シャンは、主人公のお父さんの実家があります。

設定ではカローのようでしたが、お父さんの実家のロケ地はインレー湖付近にあるカフェです。

(ロケ地については、こちらの記事こちらの記事参照)

シュエニャウン近くの僧院みたいなのも写ってたし、もちろんインレー湖も写ってました。

知っている場所がロケ地になっていると、楽しいですね!




2)日本語とミャンマー語

こちらの映画、日緬合作ということで、全編字幕がついています。

登場人物が日本語で話しているときは、ミャンマー語の字幕が出るし、ミャンマー語で話しているときは日本語字幕が出ます。

なので、ミャンマー語わからない方でもぜんぜん楽しめます。


しょっぱな、ウィモンシュエイーの高校生活から始まりますけど、クソミソ下手くそな日本語!!!

日本語なのに、何を言っているのかぜんぜん聞き取れなくて、思わずミャンマー語字幕を読んで確認してしまいました(笑)

日本で生まれて、日本で育った設定なのに、この日本語の発音はないやろ・・・と思いましたけど、仕方ないですね。


最後のほうで、ウッモンシュエイーが愛の気持ちを告白するシーンがありますが、日本語が効果的に使われていました。

あんまり書くとネタバレになりますので、映画を見てみてね。




3)森崎ウィンくん

森崎ウィンくんは、「木村アウン」という人物を演じていますが、ほぼ「森崎ウィン」そのものです。

日本で生まれ育ったミャンマー人で、日本で人気のアイドル。ミャンマーでもライブをする。

完全に、彼そのもの!


日本語もミャンマー語も話します。歌も2回歌いますよ。

演技がとても自然で良かった。さすがハリウッドにも出演した俳優さんですね。

木村アウンがどういう気持ちで日本にいるのか、ミャンマーへの想いなどを語るシーンがあるのですが、森崎ウィン君の気持ちをそのまま語っているような感じで、とても良かったです。セリフに魂がこもってましたね。


彼が「イン・コンデー」(ドキドキする)というべきところを「セイ・コンデー」(がっかりする)と言い間違えたことがリアルの世界で話題になりましたが、映画の中でも「セイ・コンデー」と言っていましたよ。←この小ネタに気づけて嬉しい(笑)


着物を来てたり、赤いスポーツカーを運転していたり、ライブシーンがあったり、おばあちゃんに優しかったりと、ファンが喜びそうなサービスカットがたくさんありました。

演技も自然で上手いし、かっこ良いし、礼儀正しくて良い人っぽいし、これからミャンマーでもますます人気が出そうです!




4)民主化後だから描けるストーリー

主人公の両親は、88年の民主化運動で活動したために、日本に難民としてやってきました。

日本に来てから主人公が生まれ、主人公は自分を日本人と思って18歳まで生きてきました。

でも、両親は「ミャンマー人として生きてほしい、ミャンマーにいつかは家族で戻りたい」と思っている。

主人公はいろいろ悩みながらも、ミャンマーに初めてきて、親戚と会って、最後は「自分はミャンマー人として生きていく」と思うストーリーです。


民主化運動のこととか、難民のこととか、お父さんの実家にはアウンサンスーチーさんの似顔絵が飾ってあったり。

ラストシーンは、両親が民主化運動をしていた場所に、娘が敬意を示す意味で靴を脱ぎます。


10年ちょっと前の「スーチーさん」という単語を出すこともタブーだった時代を考えると、本当にビックリするとともに、「時代は変わったなぁ」と感慨深く思います。

その他、日本に来た留学生は週に28時間しかバイトしたらいけないとか、ビザの問題とか、民主化運動の話とか、ミャンマーのことを良く知らない日本人にとっては???な内容も多いので、勉強する良いきっかけになりそうです。

時代背景や文化的背景をよく知っていると、映画がもっと楽しめますね。



5)脇を固める俳優陣

ウッモンシュエイーのクソミソな日本語と、いつも眠そうな顔の演技は好きではありませんでしたが、周りの俳優さんがカバーしていましたね。

日本ロケの間は、エキストラの在日ミャンマー人を使っているのか、ちょっと棒読みな人が多い印象でしたが、ミャンマーロケのシーンは安心して見ていられました。



主人公のお父さん役の俳優さんは上手で泣かせますね。

あと、主人公のおばあちゃん役の人(チョイ役)にも泣かされました。

主人公の父方の親戚はシャン族という設定なので、俳優さんも色白のシャン美人、言葉もかなり訛った感じの人を機用していましたね。


主人公は、木村アウンとかなり仲良くなるのですが、最終的には身近にいてくれたトゥラを選びます。

トゥラ役の俳優さんもかなり有名な人(ですよね?疎いのでよくわかりませんが)で、イケメンではあります。

が、私だったら絶対、木村アウンやな!と思います(笑)

だって、人気アイドルとバイト週28時間の金ない留学生やぞ!どっちもイケメンやけど。トゥラはネクラっぽいし。



6)カメラワーク

撮影は、日本ロケはミャンマー人スタッフで、ミャンマーロケは日本人スタッフがやったと予想しています。

というのも、日本ロケのシーンは、カメラがブレブレで、ものすごい酔いました。

カメラマン、どんだけ腕の筋肉ないねん!!って思ったもん。

何度か危なくなったときは、酔わないように目を閉じてました。


ミャンマーロケになってからは、酔うこともなく安心して見れました。

また、上述のシャンのロケ地では「日本の撮影隊が来たよ」と聞いたので、たぶんカメラマンも日本人が来たのだろうと予想・・・。



7)ミャンマーならではの「寄付文化」

主人公が僧院に行き、「お父さんたちがお金を僧院に寄付していた」と知るシーンがあります。

「主人公の1歳の記念に寄付」「寄付者:主人公のお母さんの名前」などと、僧院の壁に書いてあって、それを見て主人公がジーンとなるシーン。

これぞ、ミャンマー!と嬉しくなりました。

世界一の寄付の国ですからね。映画の中でも、寄付が重要なシーンとして出てきます。



8)パゴダ靴問題

最初のほうで、鎌倉大仏に観光に行くシーン。

ミャンマー人たちは大仏の前で靴を脱いで、お参りをします。「日本では靴脱がなくて良いのに」と、笑えるシーンです。

(その後、ミャンマー人たちが茶道の体験をするのも、たどたどしくて笑える)


その後、ミャンマーのシュエダゴンパゴダでは靴を脱ぎます。

なぜ靴を脱ぐのか聞く主人公に対して、付き添いのイケメントゥラは「大切な場所だから敬意を示すために靴を脱ぐ」と説明します。

その後に行った僧院でも、主人公は靴を脱ぐように言われて従います。


そして、最後に主人公が、民主化運動の舞台となった場所で、靴を脱ぐんです。



ミャンマーは、パゴダや僧院では、絶対靴を脱がないとダメです。

バガンのパゴダの上に、西洋人が靴であがって大問題になったりする国です。

仏教をそれだけ大事にしている国で、パゴダや僧院に対して行う「靴を脱ぐ」行為を、民主化運動の象徴的な場所でやるっていうのが、「スゲー」って思いました。

最初、鎌倉で靴を脱いだのには笑えたのですが、まさか伏線だったとはね!




・・・って、いろいろ興奮してドヤ顔で書いたは良いんだけど、ググッてみたら、すでに日本でもNHKで放送されたみたいですね。

なんかいろいろ口コミ載ってた。

ミャンマーブログ村で、誰も書いてないから、日本で公開されてないのかと思ってました。



まあ、ミャンマーのことをあまり知らないと楽しさは半減しちゃうと思うので、ぜひいろいろ勉強して見てもらいたいと思います~。


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ミンガラーバー

先週の土日に、HMママがタウンジーまで遊びに来てくれたよ!

(HMは来ず、ママだけ来た)


今日は、HMママが泊まったホテルを紹介!!


「Mountain Star Hotel」だよ!

agodaとかで予約できます。


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HMママが予約したのは、2ベッドルーム、2トイレがあるファミリールーム!

3人が余裕で泊まれちゃうよ。

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もう1つのベッド。


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テレビは2台あります。


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バスタブつきのお風呂場+トイレ。

シングルベッドの近くには、トイレのみ、もう1個あります。


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洗面台も大きい!


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アメニティー。3人分なので大量!!


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お茶セットもあります。



新しいホテルなので、清潔!

そして特筆すべきは、照明の明るさ!!

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この照明が、とても明るいです。

天井の四角いところにも電気が埋め込まれていて、さらに明るくすることも可能。


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ベッドの上の壁にあるぐるぐるの絵のところ。

なんと、この絵の後ろにも照明が埋め込まれていて、光ります。

ホテルで仕事をしたり、本を読みたい人にとっては嬉しい明るさです。



お部屋ももちろん良いんだけど、私が気に行ったのは、朝食!!

私は泊まってないけど、朝食は食べに来ました☆

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朝食会場は9階レストラン(最上階)


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エッグステーション、ヌードルステーションは、なぜか外!

晴れていると景色が良いです。


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1日目朝食。

品数も多く、どれも美味しかった!さすがは中華系のホテルです。

一番のお気に入りは、チョコクロワッサン!!めちゃ美味しかった。

本当はトーフヌエもあったのですが、この日は食べきれず。




朝食を食べた後、家に帰って夫に「あのホテルは良い!」と言って、写真を見せようとしたんですよ。

そしたら夫は「そんなの知ってる。ご飯も食べたし、部屋も全部見た」って。


なんで?いつ??

お泊りしに行ったわけがないし・・・??

と思っていたら、


「あのホテルのオーナーとお母さんは友人。ホテルのオープニングのときに招待されたから行った。宣伝してくれって言われた」

だって!!


え!?招待されたの知らなかったんですけど・・・。

私も行きたかった!

(もしかしたら、私が一時帰国中にオープニングだったのかも?)




ということで、オーナーがお義母の友人だということをHMママに話しつつ、2日目の朝食。

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前日とはメニューが変わっていました。

ヌードルも、オウノウカウスエ(ココナッツヌードル)に!





このランチョンマット、かわいくないですか!?

色も明るいムラサキで食べ物の色が映えるし、模様がなんかロンジーぽいからミャンマー感がある。

ホテルの朝食研究家としては、ぜひとも購入したい!!


そこで、オーナーらしき人物(雰囲気でわかる)が朝食を食べていたので、チャンス到来!

ボーイを呼び「このランチョンマットは買えますか?」と聞くと、「上に確認してきます」とのこと。



すぐに、オーナーらしき人物が来てくれました。

このランチョンマットは、ヤンゴンのミニゴンにあるお店(店名忘れましたが、Sから始まる3文字だったような・・・)で買ったよ、とのこと。

「なんだ、ここで売ってないのか・・・」と残念に思いつつも、オーナーと会話。


オーナー「日本語上手ですね」

私「いや、日本人です。シャンピーター航空券会社の嫁ですよ」(知ってるアピール笑)

オーナー「日本人のお客さんもよく来ますよ。お部屋が清潔で良いと言われます」

私「朝食もとても美味しいです。気に入りました」


・・・的な会話をしていたら、なんと!!

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ランチョンマットを2枚、プレゼントしてもらいました~☆

ヤンゴンまで買いに行くのは大変なので、2枚くらいだったら良いですよ、って。

お義母のコネが役立った(笑)



可愛いランチョンマットがゲットできたし、HMママとお揃いのものができたから嬉しい☆


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さっそく家で、エッグベネディクトを作ってみた!

この紫色と、ソースの黄色が映えること!!(卵はちょっと失敗した)




ということで、オーナーにお礼も兼ねて、宣伝です。

こちらのホテル、部屋の写真をたくさん載せ、朝食の話を長々と書きましたが、一番のおすすめポイントは、実は立地だと思っています。


というのは、町の中心近くにあり、オーシャンからすぐ近く!

レストランが一番集まっているエリアにあります。

なので、連泊しても夕食に困ることがありません。


タウンジーロイヤルホテルとか、タウンジーホテルとかは有名でよく使われますが、夕食に行くのに車が必要になっちゃうんです。

このホテルは、徒歩圏内にいろいろあるから超便利!


ファミリールームは100ドルくらいしますが、普通の部屋は50ドルくらいからありますよ。

(シャンピーターからも予約できますが、agodaとかで予約したほうが安い・・・)



タウンジーに来られる際は、一番おすすめのホテルです。

ぜひご利用ください♪



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今日は宣伝です♪

毎年恒例、夏のスタディーツアー☆


このツアーは私がアテンドします。

前回3月に行ったツアーはディディーも一緒に来ましたが、今回はディディーは無し!
もう授乳してませんのでね。


ディディーグラサン

前回参加のディディー

締切は7月末です。
毎年、参加者の満足度がべらぼうに高いツアー!ぜひご参加ください。


詳しくはホームページを見てね。
http://terrapeople.or.jp/main/61.html


===============================

この夏もまた、大人気のスタディツアーの開催が決定しました!!


今回のツアーのテーマは「水」。

炊事、洗濯、トイレ・・・日常生活に欠かせないのが「水」。

私達の暮らしの中では、必要なときに必要なだけ使うことができます。

ミャンマーの山岳地域では慢性的な水不足の問題を抱えており、 劣悪な衛生環境や農産物の収量低迷などの問題に繋がっています。


そんな課題を取り組むため、地球市民の会ではシャン州で給水設備整備を行ってきました。

今回のツアーではそんな事業地を訪れ、水がどのように人の暮らしに届くのかを考えます。

そのほか現地の高校生や村人との交流、最近外国人に人気のインレー湖やヤンゴンなども観光します!




≪スケジュール≫ ※一部変更となる可能性もあります。

1日目:ヤンゴン国際空港に集合(夜)、参加者顔合わせ・夕食

2日目:シャン州へ移動、CBT村訪問(※1)、水源見学

3日目:現地高校生と農作業、交流会、インレー湖観光

4日目:農作業体験(たい肥づくりなど)、農業研修センター見学

5日目:給水事業地視察

6日目:市場見学、ホームビジット(地域住民との交流)

7日目:村落開発センター見学、堰(ダム)視察

8日目:ヤンゴンへ移動、農産物直売所訪問、ヤンゴン観光、解散

※1. CBT村とは、Community Based Tourism(コミュニケーションベースツーリズム)の略で、地域に根差した観光業をしている
村です。

ディディーはどこだ?


<スタディツアー詳細>

日程 : 2018年9月14日(金)~9月21日(金) 7泊8日

場所 : ミャンマー連邦共和国シャン州、ヤンゴン

参加費 : 91,000円(税込98,280円)

申込締切 : 2018年7月31日(火)

定員 : 9名(定員に達し次第、募集を終了します)

最少催行者人数 : 6名

対象 : 高校生~シニアの方まで幅広く歓迎です!



<お問い合わせ先>
認定NPO法人 地球市民の会
TEL : 0952-24-3334(担当:諫山)
Mail : isayama@terrapeople.or.jp
些細なことでも、お気軽にお問合せ下さい!


===============================


普通の観光では絶対に行けないところ、できない体験ができます。

NGOがどういう想いで活動しているのか、苦労話もウラ話も、ブログには書けないような話まで、調子に乗って話しまくっちゃうツアーです。

絶対に「参加して良かった!」と言わせますので、気になる方はご参加くださいね♪




今回は日程が合わないという方も、毎年3月と9月にスタツアやってますので、次回をお楽しみに。

興味ありそうな方にシェアも、良かったらお願いします。



今日は宣伝メインでごめんなさい。
また普通のブログも書きますので、応援よろしくお願いします♪

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まだ出張中で家に帰れていないです。明日の夕方には、戻って子供たちに会えるので楽しみ!

さて、今日は仕事モードなので、NGOの活動のことについて書きます。




このブログでも何度も登場しているタンボジセンター。

経済的に貧しく、高校に通えない生徒たち(1学年8名ずつ、2学年)を育てている寮です。

「将来の農村リーダーの育成」を目指し、高校教育、農業畜産、生き方セミナーの3本柱で教育を行っています。


毎年5月中旬に、選抜試験を行っています。

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今年の試験の様子。

応募者60名、試験参加者45名でした。
この中から8名を選びます。


午前中は筆記試験(英語、数学、国語、一般常識の4科目)、午後は面接です。



選考基準は

・高校に通うことが難しい(高校からの距離、家の経済的状況)が、通いたいという意志を強く持っているか

・農業畜産に興味があり、農作業やえさやりなどの仕事をしっかりできるか

・規則をしっかり守れるか


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筆記試験は形ばかりで、実際は一人ずつの面接で決めています。


タンボジセンターは、勉強だけでなく農作業の時間も多く、大変です。

中には「日本がやっている寮だから、いい先生に勉強を教えてもらえるんだろう」などと思って試験を受けに来る子もいます。

「勉強だけやりたい、という人は、町の受験用の寮に入ってください。タンボジの規則は厳しいです。」などと説明し、面接を辞退する子も出ました。

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筆記試験の合格発表の様子。合格者は面接に進めます。

筆記試験の点数が悪くても、近くに高校がない子は全員面接に進めるようにしました。

また、筆記試験で落ちても、「面接を受けさせてください」と言ってくる子は熱意があるので合格。


45人の中から選ばれたメンバーは、頑張って毎日を過ごしています。





で、この入寮試験でのこと。

印象に残った一人の女の子がいました。


お父さんはお酒ばかり飲んでいる、お姉さんは精神がおかしくなってしまった、お兄さんたちは怠け者。

働き手はお母さんだけだが、お姉さんの世話も大変なので、お母さんも最近は体調を崩しているとのこと。


高校に行くには、村から通うことはできず、他村の僧院や寮などに行く必要があります。

しかし、僧院に支払う食費や、最低限の学用品を買うお金すらない彼女。

タンボジに来られなかったら、高校に行くのはあきらめて働きに行くしかないそうです。


なんとかこの子を選んであげたいと思いましたが、プレッシャーに弱そうで、タンボジでの生活に耐えられないのではないかとの判断。
選んであげることができませんでした。


一緒に選考を行ったTPAのローカルスタッフたちも、この子の境遇には大変心を痛めていました。

「なんとかしてあげたいね・・・」と議論を重ね、スタッフが彼女の村まで様子を見に行ったりもしました。

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スタッフミーティングの様子



そして、「彼女が僧院から高校に通えるよう、TPAのスタッフ皆で食費を支援しよう」ということに決まりました。

家族にお金を渡してもダメなので、村のお坊さんにお金を渡して、彼女の面倒を見てもらうことにしました。


スタッフは7,000ksずつ。シニアスタッフは10,000ksずつ出しました。

足りない分は日本人スタッフも出して、まずは半年分の150,000ksを渡しました。

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このような意見がスタッフから出て、支援できることになったのは大変嬉しかったです。



で、さらに仰天したのが、「皆で彼女にお金を渡そう」と決まったあとに、あるスタッフが

「彼女を自分の家でひきとりたい。自分の家に住んで、すぐ近くの高校に通わせてあげたい。スタッフ皆からの支援金で足りない分は、自分や自分の村で支援する」

と言い出したんです。

そのスタッフは、彼女とは会ったことすらなかったのに!!



自分の家に住ませてあげるって、普通思いつかなくないですか?

(スタッフの優しさに感動しすぎて、その日は一日仕事が手につかなくなった私)


結局、彼女は友達もいるので、他村の僧院に友達と一緒に行くことになりましたが、彼の申し出は本当にびっくりしました。

あとでそのスタッフに聞くと、「うちの村も高校になりたいから、生徒数を増やすために呼びたかったんだけどね」と言っていました。

こんな身近にも、「高校大作戦」をしている人がいたとは・・・。

(詳しくは、前回記事参照 http://ngomyanmar.blog107.fc2.com/blog-entry-879.html


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お坊さんと彼女、お母さん



村の子供たちの教育の面倒を見ているお坊さんは多いです。

タンボジ入試のときも、お坊さんが数人いらっしゃいました。


タンボジに入れなかった子も、お坊さんが責任を持って、高校の近くにある僧院や寮などの受け入れ先を探してくれます。

高校に通うための選択肢の一つとして、タンボジセンターがあるようです。



ただ、タンボジセンターが他と違うところは、

・人数制限が厳しいこと

・規則が厳しいこと

・農業を通じた「リーダー育成」のためのカリキュラムがあること

・里親さんやスタディーツアーなど、日本人と交流する機会がある

ということでしょうか。



施設や予算の関係で、年に8名しか受け入れできません。

教育を受けたい子はたくさんいても、全員を受け入れることはできません。

少ないながらも、「ご縁」があってタンボジセンターにやってきた子供たちを、しっかりケアしていきたいです。

一歩一歩は小さくても、いつかはゴールにたどり着くと信じ、少しずつ進んでいくしかありませんね!



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今年の入寮式の様子。




さて、タンボジセンターの運営費は、里親さんのご支援で成り立っています。

一人の子どもに、10人の里親さんがついて支えます。

お手紙のやりとりができたり、フェイスブックなどで子供たちの写真を頻繁に見ることができるのが特徴の里親制度です。


支援金額は、1か月1000円×24か月(2年間)。

現在、9年生の里親さんを募集しております。


以下のリンク先の、「①寮生への支援(手紙交流あり)、②寮運営への支援(手紙交流なし)」です。

http://terrapeople.or.jp/main/509.html



申込みされる場合は、以下リンクより。

【奨学金支援】ミャンマー・タンボジ寮生(手紙交流あり)
【奨学金支援】ミャンマー・タンボジサポーター(手紙交流なし)

のどちらかをお選びください。

http://terrapeople.or.jp/main/67.html


里親さんは、金銭的だけでなく、心の面でも子供たちを応援してくれる存在です。

たとえ会えなくても、「遠い日本で応援してくれている人がいる」と思えるだけで、子供たちの心の支えになっているようです。

ご興味ありましたら、ぜひお問い合わせください~。




タンボジセンターの様子をもっと見てみたい方は、スタディーツアーも検討してみてください。

私がアテンドして、わかりやすく、深~く説明します♪


<スタディツアー詳細>
日程 : 2018年9月14日(金)~9月21日(金) 7泊8日
場所 : ミャンマー連邦共和国シャン州、ヤンゴン
参加費 : 91,000円(税込98,280円)
申込締切 : 2018年7月31日(火)
定員 : 9名(定員に達し次第、募集を終了します)
最少催行者人数 : 6名
対象 : 高校生~シニアの方まで幅広く歓迎です!

ツアー詳細はこちら
http://terrapeople.or.jp/main/61.html



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今日から出張で3泊家を留守にしています。同じシャン州内なのでそんなに遠くないけど。

ディディーも卒乳しているので、お留守番。

昼間はアンティー(ディディー)と保育園(チッチ)、夜は夫が二人の世話をしてくれます。


さっき電話してみたら、ディディーが電話でいろいろ話してくれて可愛かった~。

バブバブと、何やら長く話していましたが、「おやすみなさい」と聞こえた気がした!!

(まだ1歳9か月なのにこんなに話せるなんてスゴイ☆ミ ←親ばか)



夜、ホテルの部屋で一人でいても、やることも特にないので、ブログを書いています。

子供らの世話もないし、晩御飯作ったり、食器洗ったり、明日のご飯の用意もしなくて良い・・・ヒマ。




さて、先日行った村の話です。(久々に、真面目に仕事関係のネタ)

奨学金を渡す高校の調査に行きました。

(ミャンマーの高校は、KG、0年生、1年生、2年生~10年生までの12学年が全部通う学校です。)

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ティーエー村のティーエー高校。

この2階建ての立派な校舎は、2000年頃に、村が建設しました。

学校は、本当なら政府が建てるものですが、ミャンマー政府は予算が足りないので、なかなか全部の学校を建てることができません。
いつまで待っていても学校は建たないので、村が自分たちで建てる必要があります。



豊かでもない、小さな村が学校を建てるというのは大変なことです。

「これから基礎を作ります。基礎工事のために、1軒○○ksずつ集めます」

「今年は壁をつくるので○○ksです」

と、毎年少しずつお金を集め、進められるところまで工事を進め、少しずつ建設してきたそうです。

(全部お金が貯まってから一気に建てるのではなく、少しずつ建てるのが何とも不思議・・・。でも、それがこちらのやり方なのです)




生徒数は250名くらいで、11村から子供たちが通ってきているとのこと。

ティーエー村の子供たちは100人程度で、約150人は他の村から来ている子どもたちです。


他村からの子供たちは、家が遠いので家から通学することができません。

そのため、男の子はティーエー村の僧院に寝泊りし、女の子は旧校舎を寮として使用しています。

寮費は1年間250,000ksです。これで、食費を賄っています。


寮費の250,000ksを払えない家庭も多く、足りない分はティーエー村が支援しているそうです。

150人もいる寮の子供たちの朝ごはんは、ティーエー村の各家庭が当番制で作ります。毎日2軒ずつが担当します。

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旧校舎を利用した女子寮。一人のスペースは畳一畳分くらい。

プライバシーも何もない環境ですが、これが村の寮のスタンダードです。





寮に住んでいるのは、ティーエー村の子どもではなく、他村の子供たちです。

「他村の子供たちのために、何でそこまで支援できるの?」という疑問が湧いたので、質問してみました。



以下、学校教育委員会(PTA的なやつ)の回答。


高校になるには、生徒数が500人いなければいけないという政府のルールがある。

この村の子供たちだけでは、500人も集めることはできない。

すると、中学校までしかなれないので、高校へは他の町に行かないと通えなくなってしまう。

お金がある家の子はそれでも良いが、お金のない家の子供は町に行けないので、高校に通えなくなってしまう。

村の皆が高校に通えるようにするために、頑張って他村の子供たちを受け入れているんだ。



という回答でした。



スゲー!!!

日本にいると、高校に通う子供の人数がどうだとか、普通の人は意識しませんよね。

村の子供たちに教育を受けさせるために、先生や村の大人や僧院が一丸となって、生徒数を増やす取組を行っているんです。



(ちなみに、ティーエー高校は250人しか生徒がいませんが、先生が頑張って指導したおかげで子供たちの成績が良いので、人数が少ないけど特別に高校として認められたそうです)



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6年生の教室。教室が足りないので、小屋みたいなところで勉強します。



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図書館。

図書館を設置している学校は多いですが、本の数がとても少ないです。

特に低学年用の絵本が少ないので、支援してほしいと先生が言っていました。



保育園もありましたが、先生の家を保育園として使用しているので、本当は保育園の園舎も必要だと言っていました。

頑張っている村ですが、まだまだ足りないものもたくさんあるようです。



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あまり外国人が来ない地域なので、日本人を見て喜ぶ子供たち。可愛い。


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お昼ご飯をPTAの人の家でいただきました。美味しかった!




2018年度は、この高校に通う9年生6名に奨学金を渡します。

経済的に貧しいけど、勉強を頑張っている子を6名選んでもらうように先生にお願いしてきました。

また、いろんな村の子どもがいるので、できるだけ子どもの出身村が被らないように選んでもらうことにしました。


この奨学金は、日本の里親さんからの支援で成り立っています。

一人の子どもにつき、里親さん一人についてもらいます。

月2,000円×24か月(2年間)の支援です。


子どもからは年に2回、英語の手紙が届きます。(日本語訳つき)

また、里親さんから手紙を書いていただいた場合は、子どもに届けます。(日本語で書いても翻訳します)


現在、里親さんを募集しています。

以下のリンク先の、「③通学生への支援」です。

http://terrapeople.or.jp/main/509.html



申込みされる場合は、以下リンクより。

【奨学金支援】ミャンマー・シャン通学生(地球市民奨学金) をお選びください。

http://terrapeople.or.jp/main/67.html

※この学校の子どもへの支援を希望する場合は、備考欄に「ティーエー高校の生徒希望」とご記載ください。


この学校は6名のみですので、ご希望の方はお早目にお願いします♪




こういう風に村に行って、村のために頑張っている大人たちを見ると、心を打たれます。

一緒に行ってくれたパオ族のローカルNGO団体のおっちゃんも、パオ地域の発展のために一生懸命取り組んでいて、頭が下がります。(図書館の写真に写っている、白ひげのおっちゃん)


また、「校舎が必要」「図書館の本を充実させたい」「保育園が必要」「奨学生の人数をもっと増やしてほしい」という声を聞くと、なんとかしてあげたいな・・・という気持ちになります。

安請け合いはできないので、なんとも歯切れの悪い返事しかできず、いつも「うーん」と思います。

もっとたくさん、いろんな支援ができれば良いのだけど・・・まだまだ力不足でもどかしい思いです。




今回は真面目すぎましたか?

ミャンマーの村の様子、農村開発についてもっと知りたい方は、スタディーツアーも検討してみてください。

私がアテンドして、わかりやすく、深~く説明します♪


<スタディツアー詳細>
日程 : 2018年9月14日(金)~9月21日(金) 7泊8日
場所 : ミャンマー連邦共和国シャン州、ヤンゴン
参加費 : 91,000円(税込98,280円)
申込締切 : 2018年7月31日(火)
定員 : 9名(定員に達し次第、募集を終了します)
最少催行者人数 : 6名
対象 : 高校生~シニアの方まで幅広く歓迎です!

ツアー詳細はこちら
http://terrapeople.or.jp/main/61.html




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