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いまのところ、チッチは母乳のみ。ミルクなしで育っています。
たくさん飲むので、最近は二重あごになってきました。
私や夫からは「ファッティー」(おでぶちゃん)と呼ばれています。

おさるチッチ

これはまだファッティーになる前の写真。
新生児時代です。


私は母乳のみで育てたいと思っていたので、日本から母乳育児の本を持ってきてもらって、出産前からいろいろと研究していました。

その本によると、母乳育児成功のためには、以下のことが重要だと書いてありました。

・母子同室であること
・2~3時間に一回、おっぱいを吸わせること
・哺乳瓶でミルクを飲ませたらおっぱいを飲めなくなるので、どうしてもミルクを飲ませる必要がある場合はスプーンで飲ませること

(本で得た情報ですが)日本だと、母子同室ではなくて赤ちゃんんは新生児室に預けたり、夜中はお母さんがゆっくり休めるように授乳もお休みにしたり、哺乳瓶でミルクを飲ませたりするそうです。

ミャンマーでは、上記のことが全て守られていました!
新生児室なんてものはなく、最初から母子同室。
医者からは2~3時間おきの授乳を指示されました。
チッチは最初、おっぱいを吸うのが上手ではなかったのでミルクを数回あげましたが、ちゃんとスプーンで飲ませてくれました。

私も最初は苦労をしましたが、今では母乳のみでできています。
ミャンマーの病院は、母乳育児が成功するようにしっかりとフォローしてくれる「母乳育児先進国」と言えるかな?と思います。
(ひとつの病院のケースしか見ていませんので、ミャンマー全体がそうとは言い切れませんが・・・)

ミャンマーの医師たちが母乳育児を勧める理由で一番大きいのは、経済的理由です。
粉ミルクは高いです!
日本でも、「毎日粉ミルク飲ませるのは高いわ~」とぼやくお母さんはいそうですが、ミャンマーで粉ミルク育児をすると平均収入の半分以上が吹っ飛びます。
経済的に余裕がある家庭なら良いでしょうが、貧しい家庭だとミルク代で破産します・・・。

ですので、医者は「大変だけど、頑張って!ミルクにしたらお金かかるからね」と言いながら励ましてくれます。


私も医者から何度も励まされたのですが、「!?」と思ったり、「どうなってるねん!」と言いたくなるようなことにも遭遇しました。
今回は一般論的なお話でしたが、次回は私の「母乳育児への道」を書きます~。
お楽しみに★


チッチが泣いたり、抱っこをせがむので、なかなかゆっくりブログを書く時間がとれませんが、ちょっとずつ書いていきます。
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ミャンマー出産入院事情の続きです。

前回の記事はこちらを見てね!

ミャンマー出産入院事情http://ngomyanmar.blog107.fc2.com/?no=544" target="_blank" title="http://ngomyanmar.blog107.fc2.com/?no=544">
http://ngomyanmar.blog107.fc2.com/?no=544


さて、入院時の持ち物についてです。

一体何が必要なのかわからなかったので、事前に医者に聞いたのですが「特になし」との答えでした。

「赤ちゃんをくるむ布は、黄色以外の色を用意するように」

という謎のアドバイスだけされ、その他は特になしと言われました。

(黄色を避けるのは、赤ちゃんが黄色くなっていないかチェックするときに、黄色の布だと見づらいからだそうです)



ミャンマー経験が浅かったら、「特になし」か・・・と思って何も準備をしなかったかもしれませんが、一応タウンジー在住3年たってますからね。

「特になし」って、絶対うそでしょ(怒)!!


と思い、たまごクラブに載っている日本の入院準備グッツを参照したり、友人に聞いたりして準備を進めました。


私用のグッツは着替えやらお風呂グッツやらで早めにそろえられたのですが、赤ちゃんグッツがよくわかりません。
でも、お母さんがヤンゴンから来てくれましたので、お母さんの指示のもと、赤ちゃんグッツもそろえました。


・ふんどし
・おくるみの布
・赤ちゃんの服多数
・毛布
・タオル
・紙おむつ

赤ちゃんグッツ

こんなカラーボックス(大)にいっぱい!!
「多すぎ」と思いましたが、お母さんには逆らえず・・・。
服は肌着数枚を使っただけで、あとは全然使いませんでした。

日本だと、退院するときに着る服くらいで、入院中に必要なものは病院で用意してくれるのでは?
こちらでは、入院中に使うものも全て自分で準備しなければなりませんでした。
紙おむつは、持ってきたけど使用せず。


他にも・・・

・ヒーター
・湯沸かしポット
・魔法瓶
・炊飯器!
・カップやお菓子、お茶などの来客グッツ

なども持ち込みました。

寒かったのでヒーターは必須でした(病院に暖房なし!)し、湯沸かしポットでお湯を沸かしてお茶を飲めたので良かったです。

炊飯器はめちゃくちゃお役立ち!
スープを温めたり、蒸し器で肉まんを温めたり、お湯を沸かして乳頭保護器や赤ちゃん用スプーンなどの煮沸消毒にも使えました。

お客さんはやたらとお見舞いに来るので、コーヒーを出したり、おやつを出したりするのに、来客グッツは必需品でした。



あと、ミャンマーならではの持ち物と言えば、タメイン(女性用の巻きスカート、ロンジーとも言う)です。
古いタメインを10着くらい準備させられて持って行きました。

出産後にたくさん血が出てくるのですが、タメインをふんどしみたいにあてて血を吸い取ります。

日本では産褥パッドという使い捨てのナプキンみたいなやつを使いますが、こちらはタメイン!
誰が洗濯するねん!!という感じです。(家族が洗ったり、お手伝いさんが洗ったりしてくれましたけど)
私は産んだ直後は有無を言わさずタメインにされましたが、その後は日本から持ってきた産褥パッドを活用。

タメインはもちろん服としても使います。
産むときも産んだ後もタメインをはいていましたが、パジャマよりも先生が診察しやすくて楽で良いですね!


うちに車があったからこんなに大荷物で行けましたが、車がなかったら大変だっただろうなぁ・・・。
「持ち物は特になし!」と、どの口が言った!?

乾いたチッチ

温め箱に入って乾燥気味のチッチ。
このときは、まだ母乳がうまく飲めていなかったので、カラッカラです。



それにしても、ミャンマーでの入院では、家族の助けが必須です。
紙おむつ使用禁止ですので、ふんどしやおくるみを洗濯してもらわないといけません。
(コインランドリーなんてものは、もちろんありません)

そして、病院は食事を出してくれませんので、ご飯を毎日運んでもらわないといけません!
「これを買ってくるように」と、いろいろ病院から指示が出たりするので、買い物もやってもらわないといけません。

お母さんが昼間に洗濯と食事の用意をしてくれ、夜は病院に泊って一緒にチッチの世話をしてくれました。
本当にありがたかったです。
お母さんには、感謝してもしきれません!

おばあちゃんとチッチ

おばあちゃんとチッチ♪



今日はチッチがあんまり泣かないので、ブログがはかどりました♪
ぐずったら、両手の上にチッチを乗せながらタイピングする技も習得!

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さっきから何度もブログを書こうとしているのですが、チッチが泣いてなかなか進みません・・・。

チッチはかなりのおっぱい星人で、1時間に1回のペースで欲しがります。
夜は3時間くらい寝ますけどね。

今日は、ミャンマー入院事情についてです!


日本で出産のために入院すると、だいたい40万円はかかると思います。
個室とか選んだら、もっと高くなるそうです(たまごクラブ情報)。

さて、私が出産のために入院した費用はというと・・・

323,100ksでした!
(約32,300円)

安い~。
3万円台ですよ。
日本とはケタが違います。

内訳は・・・

・手術のための人件費 60,000ks
・手術で使った物代 約100,000ks
・入院費用 約140,000ks
・薬代 約20,000ks

という感じです。


私のうちはタウンジーセレブですので(笑)贅沢をしたのですが、それでも3万円台という驚きの安さです。

セレブの贅沢はというと・・・


・個室使用料(1日あたり12,000ks)

2人で使用する相部屋もありましたが、個室をとりました。
お母さんが「一番高い個室を!」と言いましたが空いておらず、2番目に高い個室になりました。

個室1

医者があと5分遅かったら、このベッドで産まれていたかも!?

個室2

お母さんは、このイスベッドに寝て、毎晩泊りこみで手助けしてくれました。


・スペシャルナース(半日あたり4,000ks)

巡回に来てくれる看護師さんはいますが、特別に専用看護師を呼ぶことができます。
朝7時から夜7時までと、夜7時から朝7時までの2交代制です。

赤ちゃんのおむつかえ、げっぷ出し、おっぱいあげる補助、おっぱいマッサージなどをしてくれます。
スペシャルナースは独身の女の子たちなので、おっぱいマッサージは自分の経験じゃないみたい。激痛です。

スペシャルナース


・チッチ温め箱レンタル代(1日あたり5,000ks)

タウンジーの冬は寒い!
しかも、チッチが産まれたクリスマスというのは寒さのピークの時期です。
暖房をつけても、すきま風などで寒いです。

ということで、チッチは温め箱に入って寝ていました。

温め箱

オレンジ色の電球が4つついていて、それで温めるのですが、乾燥もひどかったような・・・。



まだまだ入院事情、書きたいのですがタイムオーバー。
次回に続きます。


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白おくるみ2

チッチくるくる巻き!!

チッチ5

日本では、こんな風にぐるぐる巻きにしたりはしませんよね?

ミャンマーでは、産まれて一カ月間(45日説もある)は、このようにぐるぐる巻きで過ごします。
最近のヤンゴンの病院では巻かない医師もいるようですが、ほとんどのミャンマー人は「赤ちゃんはおくるみでぐるぐる巻きにしないといけない!」という意識を持っているようです。

手足の運動ができないから、本当は巻かないほうが良いのでは・・・?と私も思います。
でも、クリスマスのタウンジーという一番寒い時期に産まれたので、寒さを耐えるためには必要だったかなぁ。。。

このミノムシスタイル、中身がどうなっているのかご説明しましょう!


肌着は普通に着て、下は「ふんどし」のような三角形の布をはきます。

ふんどし1

チッチは使い捨てのうんちライナーも使用しています。

ふんどし2

こんな感じに結びます。


次に、白い布でくるみます。

白おくるみ

次に、「フランテー」と呼ばれる布でくるみます。
(このフランテー、めっちゃ色落ちします・・・)

緑おくるみ

できあがり!!


ちなみに、ヤンゴンのような暑い場所ではフランテーは使用せず、白おくるみを2枚重ねにします。
タウンジーで寒い場合は、白おくるみ2枚+フランテー1~2枚と、厚着をする場合もあります。

フランテー2枚

フランテー2枚アレンジ(緑色の上に白を着用)。

手も出しています。白い手袋着用。
チッチは手を包まれるのが嫌みたいで、最後のほうは手出しスタイルをよくしていました。



おしっこやウンチをした場合は、ふんどしだけではもちろん吸いとれませんので、全部着替えることになります。

タウンジーの病院では、紙おむつの使用はNGでした。
布おむつもありません。
ふんどしでウンチを受け止め、白おくるみとフランテーで水分を吸い取るという感じです。

入院中は、毎日家族が大量の洗濯物を持ち帰って洗ってくれたので良かったですが、家族がいなかったら無理でしたね。



おくるみだと手足の運動ができないので、昼間はエクササイズをさせていました。
肌着とふんどしだけになり、手足の運動です。
寒いので、上から毛布をかけています。

エクササイズ

エクササイズ責任者の夫。



このミノムシスタイルの良いところは、なんと言っても抱っこしやすいこと!
首が座っていなくても、適当に持って大丈夫です。

持ち運び自由

こんな抱っこの仕方もできちゃう!

かわいいでしょっ!?



今日は写真多めにしてみました。
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今日は、出産のときのことについて書こうと思います。

もう、このときのことは、早く書きたくて仕方がなかったです。
人生の一大イベントである出産を、無事に終わらせた興奮がものすごくて、誰かにそのときの様子を語りたくて仕方がありませんでした。
産んだ日の夜は、興奮してぜんぜん眠れなくて、頭の中でブログに書く文章を考えていたくらいです。

ということで、まあちょっと私の話を聞いてください!
長くなりますけど。時系列で行きます。


12月25日(水)クリスマス
この日は、毎年TPAでクリスマスパーティー兼マネージャーのお誕生日会を開くのが恒例行事です。
マネージャーの子どもたちも冬休みでタウンジーに来ていますので、プレゼントを用意したり、ケーキや料理の準備をしたりして張り切っていました。
「クリスマスパーティーが終わってから産まれてくれ~」と思うほど。


朝方

軽い陣痛みたいなのが来ました。
あんまり痛くなかったし、間隔が1時間くらい空いていたので「まだまだだね。明日くらいに産まれるかな」という感じ。
クリスマスパーティー、もしかしたら行けないかも・・・?


12時半 検診へ。

本当は27日に来いと言われていたのですが、軽い陣痛が来たので念のためにクリニックに検診に行きました。
赤ちゃんはだいぶ下のほうに降りてきているけど、子宮口の開きがまだ1cmしかないということで、「今晩入院して、明日産まれるくらいでしょう」と言われました。
「クリスマスパーティーがあるのですが」というと、「じゃあ、クリスマスパーティーに顔出してから入院したら良いよ」と主治医の先生。


13時 病院へ。

出産する病院へ行き、個室の予約を入れました。
このときはまだ個室が空いていなかったので、14時以降に部屋を見に来るようにとのこと。


13時半 TPAの事務所へ。

もし急に産まれることになったらいけないので、私が準備を担当していた料理とプレゼントをTPA事務所に届けに行きました。
「夕方また来るけど、陣痛が強くなったら来られないかも。まあ、たぶん来られるでしょ」と言いながら。


14時 夫の店へ。

特にすることもなく、陣痛も治まっていたので、夫の店でネットして暇つぶしをしました。
「入院してきます!」というブログの更新も、このときにしました。


15時 親戚の家へ。

夫のお母さんが近くの親戚の家に行くというのでついていきました。
このときから、急におなかが痛くなってきた!しかも間隔が3分くらいに。

たまごクラブには、10分間隔になったら病院に行けと書いてありました。
1時間、30分、15分、10分・・・と徐々に間隔が短くなるものだと思っていたのですが、2時間くらいぜんぜん痛くなかったくせに、いきなり3分になりました。
「いきなり3分間隔というのは変だ。あんまり痛くないし、これは本当の陣痛じゃないんだろうな」と思う私。


16時 病院へ。

とりあえず病院の部屋を見に行こうということで、親戚とお母さんと一緒に病院へ行きました。
このとき、陣痛は2分間隔くらいになり、痛みも増してきました。本当の陣痛っぽい感じ!
部屋を見るだけのつもりでしたが、そのまま入院することになりました。
親戚が付き添ってくれ、お母さんは夫を呼びだして、入院準備セットを家にとりに行きました。


16時半 病室にて。

病室に入ると、毛を剃られました。
これは事前に噂で聞いていたことなので、動揺することなく剃られました。

なんだかウ○コをしたい感じになってきてトイレにこもりました。
子供産むときに一緒にウ○コも出てきたら困るし、恥ずかしいので、早めにウ○コを出しておこうと思ったのです。
でも、親戚に「それ、たぶん子供だから!トイレから出ておいで」と言われ、ウ○コはあきらめました。

このときはだいぶおなかが痛くなってきたけど、まだ耐えられるレベルでした。
親戚に腰をさすってもらうと楽になります。
この親戚のおばちゃん(いとこだけど)は、元医者なので安心です。

主治医の先生を呼んでもらっているけど、「17時になったら来るから」と言われ、早くきてほしいなぁと思いつつ痛みに耐えました。


17時 かなりおなかが痛くなってきた!

かなりおなかが痛くて、大きな声を出さないとダメになってきました。
まだ夫とお母さんは到着せず、親戚のおばちゃんが付き添ってくれているのみです。

たまごクラブでは「あまり早くからいきむと良くない。子宮口が開く前にいきむと、閉まっているドアに赤ちゃんが体当たりしているようなものだ」みたいに書いてあったので、いきむのを我慢していました。
でも、おなかがかなり痛くなってきて我慢できないくらいになってきました。

「いきみたいんだけど」と言うと下っぱのドクターが「いきんで良いよ(っていうか、いきめ!)」と言います。
親戚もお母さんも「いきまないと!いきむことで、子宮口が開くから」とのこと。

たまごクラブと言っていることが違うんだけど・・・。
ドアに体当たりだよ、と思いましたが、限界!
「ドアに体当たりさせてごめん!でも、もう無理!!」と心の中でチッチに謝りながらいきみました。

いきもうとしたらオシッコがしたくなったのですが、すでにおなかが痛くてトイレにもいけず、携帯便器?みたいなのですることに。
そしたら血が出てきた~!!こわい~!!
ビビったのとおなかが痛いので、半泣きで親戚にしがみつく私。


17時半 夫到着!

荷物を取りに行っていた夫がやっと到着しました!
腰をさすってもらいました。
夫が気を利かせて肩や背中のほうをさすってくれましたが「違う!腰!!さっきのところ!」と怒る私。

このときにはかなり痛くて、大絶叫!
演劇部だった私の大きな声が病院中に響き渡りました。

17時に来ると言った主治医はまだ来ません。
下っ端みたいな医者が来てくれましたが、ろくに診察はせず・・・。

「12時半の段階で子宮口が1cmしか開いていなかったんだから、産まれるのは夜の10時くらいです。1時間に1cm開いて、10cm開かないと産まれませんよ」
「そんなに痛いなら、帝王切開にしますか?今でこんなに痛がっていたら、たぶん耐えられないと思いますよ」

下っ端医者がそう言ったとき、私はおなかが痛すぎて話ができる状態ではありませんでしたが、もう少しで「帝王切開にしてください」と言うところでした。
ものすごく痛くて、この痛みがあと5時間続く、しかもさらに痛くなるということで、「たぶん、私、死ぬ」と思うほど。
痛みの波はありますが、痛くない瞬間が一瞬もなく、常に「めっちゃ痛い」と「死ぬほど痛い」の間をさまよっていました。

「世の中のお母さんたちは、こんな痛みに10時間以上も耐えてきたって、尊敬する!
私はあと1時間くらいでたぶん死にます。
陣痛で死ぬことはない、というのは嘘だった・・・」
と、死を覚悟しそうになりました。

帝王切開をあれだけ嫌がっていたのに、切るしかないような気がしてきました。
帝王切開にしてもらうにも、常に痛くて、大声で叫んでもがいている状態でしたので、「麻酔打つの無理じゃない!?」と、変なことを心配しながら。
とりあえず、主治医の先生の到着を待って、主治医が「10時までかかる」と言ったら、帝王切開をお願いしようと思いました。

10時までかかると言われたため、お母さんが「スタミナがなくなるから声を落しなさい」とか、「食べておかないと力が出ないよ!」と言いながら肉まんを口に入れてきました!
こっちは肉まんどころじゃない!!と、心の中で叫び、肉まんを払いのけました。


18時 主治医到着

18時になる直前、やっと主治医が到着しました。
「どれどれ、ちょっと見るね」と言って、私にあおむけになるように言いましたが、痛すぎてあおむけになるのもしんどい私。

主治医が手袋をはめて「どれどれ」と見た瞬間、「頭が出かけてる!!」と絶叫。

夫のお母さんも見ていたのですが、赤ちゃんの髪の毛が見えたそうです。
私も自分で触ってみたら、髪の毛の感触がわかりました!

そこからはもう嵐のようでした。
急いでストレッチャーに乗せられ、手術室に移動しました。
看護師さんに「すぐだから、我慢してね」と言われましたが、もうパニック!
我慢できない!!

移動中のストレッチャーの上で、チッチの頭が出たのがわかりました。
手術室に入ってから、あおむけになりたいのに、あおむけになったら産まれてしまうので、看護師さんに抑えられて横向きに寝かせられます。
手術室に入るときは、本当は手術着に着替えるのですが、そんな暇も全くなし!

主治医は手術用のエプロンを着るのに手間取ってなかなか来ない!
チッチの頭が出てきて、1回ちょっとひっこんで、また出てきています。もうひっこまない!
「出てる!出てる!」と絶叫する私。恐怖でパニック状態です。

主治医がやっとエプロンを着終わり、私はあおむきにされて足を固定されました。
「なんでもっと早く呼ばないの!早く早く!」と看護師を叱責しながら、主治医がハサミでチョッキン!!

ハサミで切った瞬間、チッチがものすごい勢いで飛び出してきました。
普通は医者が赤ちゃんを受け止めると思いますが、チッチの勢いが凄すぎて、主治医の手が間に合わず・・・。
そのまま分娩台の上にチッチは落ちました。(床まで落ちなくて本当に良かった・・・)

急に痛くなくなったので、ビックリして呆然としてしまいました。
「ミャー!!ミャー!!」と猫のようなチッチの泣き声が聞こえ、「ヤウチャーレー!(男の子)」と主治医の声が聞こえました。

18時05分、チッチ無事誕生です。

それから1分もしないうちに胎盤が出てきて、麻酔を打たれ、切れたところを縫われました。(普通は切る前に麻酔するのでは・・・?)
私が処置を受けている間、チッチは別室で身体を拭かれたり注射されたりしていて、チッチと対面できたのは18時20分ごろでした。


18時半 TPAに電話

夫がTPAに電話し「子供が産まれたから、今日はクリパに行けない」と連絡しました。
「えっ!もう産まれたの!?」とビックリされました。

チッチ誕生時

産まれたてのチッチ。
別室で処置を受けています。


・・・ということで、チッチはめっちゃ安産でした。
早すぎて、病院中がビックリで、医師や看護婦の間で噂話になるほど!
夫に立ち会ってもらうつもりでしたが、立ち会う暇もなし!

でも、私的には「安産」というより「不安産(不安なお産)」でした。
だって、主治医が来るのは遅いし、下っ端医師は10時までかかるとか言うし!

おそらく、普通は「ヒッヒッフー」とか言うくらいのクライマックス状態のときに「まだまだ産まれない」と言われましたからね。
一番痛いときに、「この痛みよりもっと痛いのが、あと5時間続く」と言われたんですよ。

そして、そんな痛みの最中に肉まんを口に押し込まれて・・・!!

最後は間に合うかどうかパニックで、ヒッヒッフーどころではなかったです。
何度も「深呼吸せねば!」「ヒッヒッフーせねば!」と思ったけど、痛すぎて無理~!!

日本だったら、助産師さんがついてくれて、「もう少しですよ」とかヒッヒッフーの誘導とかしてくれるのかもしれませんが、ミャンマーでは何もなしでした。
むしろ、「あと5時間」とかの間違い情報を言われるし・・・。

そんな不安産でしたが、無事に産まれて、今では笑い話です。

出産直後

出産直後の私。

それにしても、タウンジーで出産してよかったです。
もしヤンゴンだったら、シュエゴンダインの交差点あたりの渋滞につかまり、車の中で産まれていたかも!?
一人目よりも二人目のほうが早く産まれるそうなので、今から二人目が不安です。

ちなみに、「あと5時間」と言った下っ端医師は、その後まったく姿を見せませんでした。
男性医師だったから、診察するのも「アーナーデー(申し訳ないので)」とか言って見てくれなかったみたいですが、医者が「アーナーデー」とか言ってる場合じゃないですよね!?
その後見かけたら、めちゃくちゃイヤミを言おうと思っていたのに・・・残念。


ということで、出産話でした。
あ~、書いてスッキリ!
長々とお読みいただき、ありがとうございました。


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